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ためにならないブログ テニススクールスタッフ奮戦記

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テニススクールスタッフ奮戦記

Malt
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メガネとか、グリップとか。


まだこれからすべきこと、しなければいけないことはたくさんあります。
忘れないこと、続けることです。
がんばろう日本!



気が付くと、メガネが歪んでいた。


コントの酔っ払いみたいにツルの部分が曲がっていた。

なにかしたっけなぁと考えていたらボスがひと言。
「酔っぱらってなんかしたんだよ」って。

ワタクシ、そんなキャラなんだろうか?
完全に否定し切れないのがツライところだけど。

しかしこのメガネも度が合わなくなってきたなぁ。
さらにLawGunが進行中ってことか。
年には勝てないね。





さて、グリップである。

ワタクシがテニスを始めた時、グリップはこう教わった。

 フォアハンドストローク → イースタンファオハンド
 バックハンドストローク → イースタンバックハンド
 ボレー・サービス・スマッシュ → コンチネンタル
 
この3種類だけである。


ちなみにボルグ、コナーズ全盛になりかけのこの時代、
地方のテニス初心者の高校生にダブルバックハンドを
勧めてくれる指導者はひとりもいなかった。
むしろ、ワタクシが両手でバックを打っていたら、
「お前は足が遅いんだから、そんなハイカラな打ち方はやめろ」
と、止められたくらいである。


フォアの厚いグリップも「あれは軟式あがりだから使えるグリップ」
という感じで、テニスそのものが初心者のワタクシたちは
オーソドクスなイースタングリップしか許されなかった。

ほどなくボルグがテニス界の頂点に立ち、
「ウエスタングリップでグリグリのトップスピン」
なる表現が巷に溢れた。

しかしワタクシには、ボルグのグリップはどう見ても
フルウエスタンには見えず、厚めのイースタンか
せいぜいセミウエスタンに思えた。

打球もそれほどトップスピンには見えなかった。
パッシングショットこそ多めのスピンで沈めていたが、
ベースラインの打ち合いはフラットドライブくらいな感じに見えた。

ただ当時はフラットとかトップスピンとか極端な言い方しかなかったので、
バッサリふたつに分ければ、ボルグのボールはトップスピンということなのだろう。


ちなみにコナーズは「フラット」と言われていたが、
あのファオハンドはスライスに近いような気がした。
というか、ストレートに流してのフォアのアプローチショットは
完全にスライスだったと思う。
しかし、巷ではあくまでもコナーズは「フラット」だった。



とまあ、そんな具合に自分が見たり思ったりしたことと、
実際に雑誌や教本などに書かれていることのギャップに
苦しんだりもした昔ではあるが、グリップも同じだった。


正直、ボレーを完全なコンチネンタルでこなすのはしんどかった。
骨格や腕の形、手の大きさ等々、人によって要件が違うから、
すべてを画一的に当てはめるのは無理があると思うのだけど、
素直な田舎の高校生だったワタクシは、大きな違和感を感じながらも
律儀に寸分違わぬコンチネンタルでボレーをし続けた。


その後、テニス部生活が終わり、コーチのアルバイトをしたり、
色々なコーチや選手に会い、少しずつテニスへの視野が広がっていった。

その時初めて気づいたのは、
「プレーもグリップも自由。型にはめる必要はない」
ってことだった。
コンチネンタルグリップとイースタングリップの間にもグリップはあるし、
結局、握り方は微妙に無数にあるってことに気が付いた。
正確には、「ああ、やっぱりそれでもいいんだな」と思えたってことなんだけど。



ということで、自分に合うグリップ探しが始まった。

やっぱりフォアハンドストロークは
トップスピン系を打ちたいからセミウエスタン。
もちろんサイドに大きく追い出されたり
エマージェンシーの場合は、バックハンドイースタングリップで
体の後ろでスライスをかけて返すのもアリ。



で、問題のボレーである。
完全なコンチネンタルグリップではやはり当たりが弱い。
リストを利かせてスマッシュ気味に叩く場合は問題ないが、
通常のショットがかすれ気味になってしまう。
厚く当てようとすれば、無理に手首を
突き出す形になるので非常にツライ。


結論は、厚めのコンチネンタルグリップというか、
薄めのイースタングリップである。
ほんの2~3ミリ、フォア寄りにグリップをずらし、
これでファオボレーもバックボレーも打つ。
バックハンドボレーは若干打点を後ろにすれば、
それほどかすれずに打てるのでOKである。

ちなみにバックハンドストロークのスライスも

この2~3ミリの違いが重要なのである。
十数年掛かって、ようやく見つけたグリップである。


ちなみにバックハンドストロークのスライスも
このフォアハンドイースタンよりの厚めのコンチネンタルで打つ。
昔はスライスもバックハンドイースタンで打っていたわけだから
えらい変化だと思う。



なんてことを思い出したのは、
松原コーチのこのブログ記事からである。


ワタクシもまったくその通りだと思う。

人それぞれに腕の形も骨格も違う。
可動範囲だって違うわけだから、ひとつに括るのは無理。
それぞれに合った方法でやれば良いだけだと思う。

現在のその人の打ち方があまりに無理があって、
このままではでは絶対に故障するだろうとか、
この先、必要なショットがこのグリップでは
難しいだろうとなれば、
コーチはきっと「提案」をしてくれると思う。

「指導」というよりは「提案」である。
これこれこういう理由で、こうした方が
より良くなると思いますが、どうしましょうか?と。


昔、ワタクシがテニスを始めた頃っていうか、
ワタクシが身を置いていた環境にはこの柔軟さは無かった。
「このグリップしか認めない」
今はそういう指導をするコーチはほとんどいないと思う。
良い時代になったものだ。


そういう意味で、確たる芯を持ちつつ、
一方では非常に柔軟な松原コーチ理論はいつも勉強になる。
また研修会やパーティーでお会いしたら、
松原コーチにテニス議論を吹っかけてみたいな。
ぜひよろしくお願いします。

投稿者 Malt 05:30 | コメント(0)| トラックバック(0)
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