2010年07月03日
AllstarClassic 自分のこと(当日2)
この話、そろそろ終わりにしよう。
冷や汗の3回戦を何とかクリアし、
なんとか準決勝に辿り着いた。
相手は第4シードを下して勝ち上がってきた旭・前田ペアだ。
やっぱりこのペアは強い。
ここが上がってくるのも予想通りだった。
試合直前の澤村コーチ。
「ここには負けたくないんです。
エキサイトし過ぎて、失礼なことがあったらスミマセン」
負けたくない気持ちはワタクシも同じである。
ここまで来たら気持ちしかない。
絶対に勝つ!という思いでコートに入った。
試合開始。
澤村コーチの最初のサービスゲーム、2ポイント目。
前田コーチのリターン。
セカンドサービスをフォアで思い切りストレートにアタックされた。
ボールはワタクシの横を抜け、エース。
前田コーチ、「カモ~ン!」の雄叫び。
こういう展開はある程度予測していた。
ワタクシたちのペアは、澤村コーチ75%、
ワタクシ25%くらいの戦闘力だから、
当然、ワタクシを狙って勝ちに来るはずだからだ。
しかしこのリターンエースで逆に気が楽になった。
「やっぱりそう来るか。ならば思い切り受けて立とう」と、
開き直ることが出来たのだ。
試合は荒れ気味。
詳しい展開は憶えていないのだが、
互いのサービスをブレークし合い、
勝利の女神があちこちに浮気をする、
どちらが勝ってもおかしくない状態だった。
そして終盤、5-4でワタクシたちにマッチポイントが来た。
旭コーチのサービス。
ファーストはフォルト。
緊張のセカンドサービス。
旭コーチもビビっていたのだろうか?
極端にスピンの掛かったボールが飛んできた。
これがテンパっていたワタクシにはフォルトに見えた。
いや、フォルトになることを祈っていたのかもしれない。
しかしボールはオンライン。
ワタクシのフォアのリターンは思い切りフケてアウト。
千載一遇のチャンスに弱気が出てしまった。
キレかける澤村コーチとワタクシ。
しかしここは何年も組んできた仲。
何とか気持ちを切り替えた。
結局、このゲームを落としてしまうのだが、
実はこのゲームでひとつの重要なポイントがあった。
旭コーチのセカンドサービス。
ワタクシはキッチリ構えて、フォアで思い切り叩いた。
ワタクシとしてはほぼフルショットだった。
通常は相手のボレーが浮いて、
澤村コーチがポーチで決めるパターンだ。
ところがそのリターンを前田コーチがポーチに出てきて、
キレイに決められてしまった。
自信のあったリターンだけに、理解に苦しむワタクシ。
「あれでもポーチに来るのか・・・?」と独り言のように言うと、
澤村コーチから天のアドバイスがあった。
「ポジションが後ろ過ぎるんです。
いくら叩いても、あそこだと時間的な余裕が出来てしまうので
前田コーチならじゅうぶんポーチを狙ってきます。
前で叩きましょう」
このアドバイスが試合を分けた。(と、ワタクシは思っている)
試合はもつれ、5-6で相手のマッチポイント。
前田コーチのサービス、リターンはワタクシだ。
前田コーチのサービスは威力もあるし、
左利きだから非常に受けづらい。
良いサービスが入れば、リターンミスか
旭コーチのポーチで試合終了である。
後で聞いたら、この場面で澤村コーチは9割方諦めたそうだ。
確かにここまでの流れでは無理も無い。
そして前田コーチのサービス。
ワタクシ、さっきの澤村コーチのアドバイスを思い出した。
「どうせなら強気で前で勝負しよう!」と決めた。
そして、それまでのポジションより思い切り前に構えバックハンドリターン。
すると、前田コーチがファーストボレーを痛恨のミス。
デュースになった。
澤村コーチはこのリターンを見て、
「おっ!まだイケるぞ!頑張ってみよう」
と思ったそうだ。
ここから息を吹き返しブレークバックに成功。
タイブレークに持ち込む。
タイブレークもどちらに転んでもおかしくないシーソーゲーム。
マッチポイントが行ったり来たり。
何度目かのマッチポイント。
前田コーチのサービス、ワタクシのリターン。
当たり損ねたフォアのリターンが浮いた。
ラッキーなことに前田コーチがハイバックボレーを繋いできた。
ここしかない!とバックハンドを思い切り振りぬいた。
ボールは2人の間を抜け、ベースラインギリギリに入った。
「よっしゃぁぁ~!」
ようやく決着がついた。
長かった、そして疲れた。
でも、勝てて良かった。
澤村コーチにも、旭コーチ、前田コーチにも感謝である。
後で聞いたら、隣のコートではゲストプロが打ち合っていたのに
皆、こちらのコートを観ていたそうだ。
申し訳ないです。
とまあ、そんな準決勝を戦い、すべてを出し尽くした澤村コーチは、
シングルスの決勝は集中しきれずに岩本コーチに敗れてしまった。
そして迎えたダブルス決勝。
これまたすべてを出し切ってしまったワタクシたちは、
何も出来ずに渡辺コーチ・岩本コーチのペアに敗れてしまった。
「あの準決勝がすべてでした・・・」とは澤村コーチの弁。
ワタクシも同感である。
しかしもう少し良いプレーをしたかったなぁ。
悔いの残る決勝戦だった。
表彰式では、「来年もこのペアでお願いします!」と
公言してしまった澤村コーチだが、本気なのだろうか?
ここで言ってしまえば、飲んで口説く手間が省けると思ったのかな。
まあ、次のことは追々考えることにしよう。
と、長々と書いたが、練習段階から色んなことがあり、
たくさんのことを勉強させていただいたAllstarClassicだった。
本当に色んな方々に支えられてのAllstarClassic、
最後にお礼を述べさせてください。
本当にありがとうございました。
++++++++++++++Special Thanks!+++++++++++++++++++
オフィスシャルスポンサー
HTM SPORTS JAPAN株式会社 (HEAD)
YONEX株式会社
Amer Sports Japan株式会社 (Wilson)
SRI Sports株式会社 (Dunlop)
グローブライド株式会社 (Prince)
ブリヂストンスポーツ株式会社
明治乳業株式会社 (VAAM)
ダイドードリンコ
コカ・コーラ
スペシャルゲスト
岩渕聡プロ (YONEX)
占部奈美プロ(HEAD)
小畑沙織プロ(YONEX)
長塚京子プロ(Kern’s)
ボールパーソンを務めてくれたKen'sジュニアたち
Ken's Nagatsuka Tennis Academyの選手たち
Ken'sクルーのみんな
TinkerBell(音響担当)
陰ながら応援にきてくれたDRKさん
蜂谷酒店(Ken's Bar担当)
そして、応援してくださったたくさんの皆様
本当にありがとうございました!
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
冷や汗の3回戦を何とかクリアし、
なんとか準決勝に辿り着いた。
相手は第4シードを下して勝ち上がってきた旭・前田ペアだ。
やっぱりこのペアは強い。
ここが上がってくるのも予想通りだった。
試合直前の澤村コーチ。
「ここには負けたくないんです。
エキサイトし過ぎて、失礼なことがあったらスミマセン」
負けたくない気持ちはワタクシも同じである。
ここまで来たら気持ちしかない。
絶対に勝つ!という思いでコートに入った。
試合開始。
澤村コーチの最初のサービスゲーム、2ポイント目。
前田コーチのリターン。
セカンドサービスをフォアで思い切りストレートにアタックされた。
ボールはワタクシの横を抜け、エース。
前田コーチ、「カモ~ン!」の雄叫び。
こういう展開はある程度予測していた。
ワタクシたちのペアは、澤村コーチ75%、
ワタクシ25%くらいの戦闘力だから、
当然、ワタクシを狙って勝ちに来るはずだからだ。
しかしこのリターンエースで逆に気が楽になった。
「やっぱりそう来るか。ならば思い切り受けて立とう」と、
開き直ることが出来たのだ。
試合は荒れ気味。
詳しい展開は憶えていないのだが、
互いのサービスをブレークし合い、
勝利の女神があちこちに浮気をする、
どちらが勝ってもおかしくない状態だった。
そして終盤、5-4でワタクシたちにマッチポイントが来た。
旭コーチのサービス。
ファーストはフォルト。
緊張のセカンドサービス。
旭コーチもビビっていたのだろうか?
極端にスピンの掛かったボールが飛んできた。
これがテンパっていたワタクシにはフォルトに見えた。
いや、フォルトになることを祈っていたのかもしれない。
しかしボールはオンライン。
ワタクシのフォアのリターンは思い切りフケてアウト。
千載一遇のチャンスに弱気が出てしまった。
キレかける澤村コーチとワタクシ。
しかしここは何年も組んできた仲。
何とか気持ちを切り替えた。
結局、このゲームを落としてしまうのだが、
実はこのゲームでひとつの重要なポイントがあった。
旭コーチのセカンドサービス。
ワタクシはキッチリ構えて、フォアで思い切り叩いた。
ワタクシとしてはほぼフルショットだった。
通常は相手のボレーが浮いて、
澤村コーチがポーチで決めるパターンだ。
ところがそのリターンを前田コーチがポーチに出てきて、
キレイに決められてしまった。
自信のあったリターンだけに、理解に苦しむワタクシ。
「あれでもポーチに来るのか・・・?」と独り言のように言うと、
澤村コーチから天のアドバイスがあった。
「ポジションが後ろ過ぎるんです。
いくら叩いても、あそこだと時間的な余裕が出来てしまうので
前田コーチならじゅうぶんポーチを狙ってきます。
前で叩きましょう」
このアドバイスが試合を分けた。(と、ワタクシは思っている)
試合はもつれ、5-6で相手のマッチポイント。
前田コーチのサービス、リターンはワタクシだ。
前田コーチのサービスは威力もあるし、
左利きだから非常に受けづらい。
良いサービスが入れば、リターンミスか
旭コーチのポーチで試合終了である。
後で聞いたら、この場面で澤村コーチは9割方諦めたそうだ。
確かにここまでの流れでは無理も無い。
そして前田コーチのサービス。
ワタクシ、さっきの澤村コーチのアドバイスを思い出した。
「どうせなら強気で前で勝負しよう!」と決めた。
そして、それまでのポジションより思い切り前に構えバックハンドリターン。
すると、前田コーチがファーストボレーを痛恨のミス。
デュースになった。
澤村コーチはこのリターンを見て、
「おっ!まだイケるぞ!頑張ってみよう」
と思ったそうだ。
ここから息を吹き返しブレークバックに成功。
タイブレークに持ち込む。
タイブレークもどちらに転んでもおかしくないシーソーゲーム。
マッチポイントが行ったり来たり。
何度目かのマッチポイント。
前田コーチのサービス、ワタクシのリターン。
当たり損ねたフォアのリターンが浮いた。
ラッキーなことに前田コーチがハイバックボレーを繋いできた。
ここしかない!とバックハンドを思い切り振りぬいた。
ボールは2人の間を抜け、ベースラインギリギリに入った。
「よっしゃぁぁ~!」
ようやく決着がついた。
長かった、そして疲れた。
でも、勝てて良かった。
澤村コーチにも、旭コーチ、前田コーチにも感謝である。
後で聞いたら、隣のコートではゲストプロが打ち合っていたのに
皆、こちらのコートを観ていたそうだ。
申し訳ないです。
とまあ、そんな準決勝を戦い、すべてを出し尽くした澤村コーチは、
シングルスの決勝は集中しきれずに岩本コーチに敗れてしまった。
そして迎えたダブルス決勝。
これまたすべてを出し切ってしまったワタクシたちは、
何も出来ずに渡辺コーチ・岩本コーチのペアに敗れてしまった。
「あの準決勝がすべてでした・・・」とは澤村コーチの弁。
ワタクシも同感である。
しかしもう少し良いプレーをしたかったなぁ。
悔いの残る決勝戦だった。
表彰式では、「来年もこのペアでお願いします!」と
公言してしまった澤村コーチだが、本気なのだろうか?
ここで言ってしまえば、飲んで口説く手間が省けると思ったのかな。
まあ、次のことは追々考えることにしよう。
と、長々と書いたが、練習段階から色んなことがあり、
たくさんのことを勉強させていただいたAllstarClassicだった。
本当に色んな方々に支えられてのAllstarClassic、
最後にお礼を述べさせてください。
本当にありがとうございました。
++++++++++++++Special Thanks!+++++++++++++++++++
オフィスシャルスポンサー
HTM SPORTS JAPAN株式会社 (HEAD)
YONEX株式会社
Amer Sports Japan株式会社 (Wilson)
SRI Sports株式会社 (Dunlop)
グローブライド株式会社 (Prince)
ブリヂストンスポーツ株式会社
明治乳業株式会社 (VAAM)
ダイドードリンコ
コカ・コーラ
スペシャルゲスト
岩渕聡プロ (YONEX)
占部奈美プロ(HEAD)
小畑沙織プロ(YONEX)
長塚京子プロ(Kern’s)
ボールパーソンを務めてくれたKen'sジュニアたち
Ken's Nagatsuka Tennis Academyの選手たち
Ken'sクルーのみんな
TinkerBell(音響担当)
陰ながら応援にきてくれたDRKさん
蜂谷酒店(Ken's Bar担当)
そして、応援してくださったたくさんの皆様
本当にありがとうございました!
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++