グリップ調整
2本のMG PRESTIGE MPのグリップの太さの違い。
HEAD社に見てもらい、原因が判明したのは書いたとおり。
リプレースメントグリップ(元巻き)の巻く時に力を入れすぎると
引っ張られてほんの僅か薄くなるんだそう。
ということで、新しいリプレースメントグリップをいただき、
巻き直して一件落着。
と、思いきや、どうにも微妙な感触が納得いかない。
太さというか、指の引っ掛かり具合というか、
非常に微妙で説明が難しいのだが、
とにかくほんの少しの違和感が取れない。
練習の時、ラリーを止めては巻き直し、
練習マッチの合間に巻き直し。
何度も巻き直したが、どうにもしっくりこない。
何度も巻き直しをしたので、グリップについていた
両面テープがグリップベース(ラケット側)に残ってしまった。
「もしかして、違和感の原因はこれかも」
と、潔くすべて剥がして蒔いてみた。
・・・極端に細く角張ってしまった。(失敗)
結局、新たなリプレースメントグリップを入手し、
再度巻き直すことにした。
とにかく2本の感触が同じにならないといけない。
いざとなったら、両方とも巻きかえるつもりで
2枚のリプレ-スメントグリップを用意した。
この日は、Ken’s千葉で打ち合わせ。
その後、少しテニスが出来る時間がある。
その前に巻き直そうと思っていた。
しかし、ラケットとリプレースメントグリップを前にして考えた。
自分であれだけ巻き直して納得いかなかったのに、
今度はうまくいくのだろうか?
運良く(運悪く?)、事務所の中に旭コーチと熊谷コーチがいた。
ストリングなら迷わず旭コーチに頼むのだが、
今回は熊谷コーチに声をかけてみた。
私: 「熊谷コーチ、ひま?」
旭: 「ヒマです。ヒマです。コイツはいつもヒマです」
なんで、旭が答えるんだ?
旭コーチは、自分に面倒な仕事が回ってきそうな予感に反応したようだ。
こういう勘だけは鋭いらしい。
そして、それを人に押し付けて回避する能力に長けている。
勝手に暇人にされた熊谷コーチ。
かわいそうに。
でも、お構い無しにミッションを告げた。
では今から、重要な任務を告げる。
この2本のラケットは、グリップの感触が微妙に違う。
これでは、AllstarClassicを戦い抜くことは困難である。
ついては、こちらのグリップをこちらの感触と
同じになるように巻き直すことがキミのミッションである。
ちなみに、力加減でグリップの厚みが微妙に変わるので、
職人的な力加減を発揮されたし。
これによって、試合結果が決まると言っても過言ではない。
以上。
困ってた・・・(笑)
旭コーチは「そんなこと言うから、完全のパニック起こしてますわ」と楽しそう。
断るわけにもいかず、作業に入る熊谷コーチ
巻いては握り、握っては巻き直しを真剣に繰り返す。
実はそこまでシビアに考えてないけど。
プレッシャーに打ち勝ち、作業終了。
熊谷: 「いかがでしょうか・・・?」
完璧でした。さすが!
これでひとつ不安材料が消えた。
熊谷コーチ、からかってゴメンよ。ありがとう!
しかし、旭コーチの面倒からの逃げ足は見事だな。