秘密基地 あらため 隠れ家
先日の「今日の一枚」にも載せたのだが、
子供部屋に秘密基地が着工された。
6歳児の仕業である。
保育園に行くたびにダンボールをもらって帰ってくる。
エアコンを取り付けに来たオニイサンからもダンボールをもらい、
いちおうの外装が出来上がった。
そんなに広い部屋でもないのに、正直、邪魔で仕方が無い。
ところが、この上昇志向は留まるところを知らず、
相変わらずダンボールをもらってきては、基地が増築されていく。
しかも、施主は6歳児、施工業者はワタクシである。
ガムテープとカッターを片手に、施主の指示通りに
窓をつけたり、増床したりしなければならない。
もちろん、報酬は無しだ。
昨朝は、「屋根をつけて」との指示。
昨日購入したテニスシューズの箱が目に入ったらしい。
「あ、でも、屋根つけたら息できなくなっちゃうか・・・」
しょせん、6歳児の浅知恵である。
「隙間だらけだから、たぶん息は出来るよ」
「じゃあ、屋根つくって」
内装には、彼なりのこだわりがあるようで、
ワタクシにはやらせてくれない。
各所に変な造作物が設置されている。
なんだこれ。
かえって、住みにくいだろうに。
しかし、本人は居心地がよさそうだ。
「おにいちゃんもはいっていいよ」と誘われ、ひいている兄の足が見える。
(二人は無理だ)
で、ドアの上に何かが加わった。
表札・・・?
秘密基地だったのに、いつのまにか隠れ家に。
隠れ家に表札は要らないと思う。(「く」が鏡文字だし)
飲み屋か?
「屋根もついたし、公園に置こうよ。そこに住めばいいじゃん」
「いやだ!」
”ホームレス6歳児”を出版しての、ひと儲けは難しそうだ。
ちなみに9歳の兄も、友達と共有の秘密基地があるらしい。
「どこにあるの?」
「学校の隣の空き地・・・・あっ!秘密だから」
スパイにはなれないな。
だいたい、あの空き地メチャクチャ見通しが良い。
秘密は厳しいと思うぞ。