湾岸DrunkWalker
酒をやめた。
正確には、家で飲むのをやめた。
もともと家でお酒を飲む習慣はなかった。
父親が下戸だったので、
晩酌というシステムの無い家に育った。
ワタクシは下戸ではないが、数年前までは
家でお酒を飲むことは無かった。
もらった缶ビールが半年以上も、そのまま冷蔵庫に
冷えているような家だった。
数年前から、家でビールを飲むようになった。
夏の休日、昼間にバルコニーで飲むビールは美味しい。
少しほろ酔いで、そのまま昼寝をしたり。
一昨年くらいから、休日も平日も晩酌をするようになった。
たぶん、野球チームのメンバーの影響だと思う。
常に冷蔵庫にビールがストックされるようになった。
しかし、晩酌をやめた。
早起きということもあり、飲むと眠くなる。
その日が終わるのが早まるというか、
色んなことが面倒になってしまうからだ。
もうひとつの大きな理由は痩せないからだ。
毎朝、スポーツクラブでトレーニングしているのに
いっこうに痩せないのだ。
筋肉がついて、体が大きくなる分、ウエイトも増えていく。
脂肪が落ちて筋肉がついて、相殺くらいにしたいのに
なかなかそうならない。
たぶんお酒のせいだってことで、晩酌禁止だ。
もちろん、禁酒とは違う。
誘われれば飲みに行くし、宴会も出る。
特に理由の無いお酒は飲まないだけ。
(毎日理由があれば、毎日飲むのだ)
ということで、あの日も飲んだ。
先週、横浜に行った。
(社)日本プロテニス協会の神奈川地セミナーに参加するためだ。
非常に勉強になった。
特に、田村伸也プロのダブルス理論は
目からウロコが落ちまくりだった。
これについては、機会があれば後日。
さて、当日会場入り早々、
プロ協会神奈川地区の重鎮の方々に
「Maltくん、ちょっと・・」と呼ばれた。
何か怒られるのかなと思ったら、
「今日、横浜あたりで一杯やるんだけど、
Maltくんも来るよね。(当然)」
ってことだった。
「いえいえ、ワタクシ、 皆様と
同席させていただくような身分では・・・」
などと言えるわけも無く、有り難く参加させていただくことに。
早々に今晩の予定が確定である。
Ken’sスタッフでお昼ご飯を食べていたら、澤村コーチが言った。
「Mlatさん、今夜はボクたちを
どこに連れて行ってくれるんですか?!」
「え?どこにも行かないよ」
「そんなぁ・・・内山コーチが朝から楽しみにしてますけど」
「そんなの知らんよ。オレ、これ終わってから、
協会の皆さんと横浜に飲みに行くんだもん」
ウソでは無い。
普通、ここまで言えば諦めるものだが・・・
「じゃあ、ボクたちどこかで待ってます。
どこにいれば良いですか?」
「えっ・・・じゃあ、東京駅のホームのベンチでビールでも飲んでなよ」
「嫌です。見つからないように通り過ぎるから」
「あ、分かった?じゃあ、八重洲地下街あたりの
居酒屋ででも飲んでれば」
「う~ん、それも怪しいなぁ。面倒になって帰っちゃうでしょ?」
「キミたち、ボクをそういうふうに見てたのか?
(コイツらスルドイな。当たってる)」
「待ち合わせ場所、決めましょうよ」
「じゃあ、東京駅出たところの西郷さんの銅像前で・・・」
「東京駅に西郷さんはいないっす!ボクらと飲む気無いでしょ?
もういいです。海浜幕張の駅前で飲むことにします。
ここなら絶対帰ってくるし」
「人の最寄り駅で待ち伏せしてまで飲みたいのか?」
「ハイ!待ってます!」
もう、この押しの強さには勝てない。
さて、セミナー終了後、横浜西口のなんともオシャレなスポットに。
クリスマスだなぁ。
一緒にいるのはオジサンたちだけど・・・
これまたなんともオシャレな創作料理で懇親会。
野菜をカニ味噌のソースにつけて食べるヤツ。(名前は知らない)
タコとキュウリのなんとか。
単なるタコとキュウリなのに、見せ方でこんなに変わるのか。
味は・・・タコとキュウリだった。
ビールやらワインを飲みながら情報交換。
というか、ほとんど拝聴するだけのワタクシ。
おひとりにの方に、
「はじめまして、よろしくお願いいたします」
と、ご挨拶したら、
「2~3回会ってるよ。2枚目の名刺あげる」
だって。
大先輩に対して、ホント、スミマセン。
ワタクシ、お顔と名前を覚えるのが苦手だ。
要職にいないのでそういう必要もあまり無いと思ってる。
すると、大先輩のおひとりに、
「もう、相手がキミを知ってるってことが多くなってるはずだから、
ちゃんと覚えるようにしないといけないよ」
だそうで。
スミマセン。
かつては半分住んでいたような暮らしをしていた横浜だが、
やはり遠くで飲むのは落ち着かない。
季節はずれの暴風雨と雷で電車も遅れているようだし、
一次会で失礼することにした。
横浜駅で電車を待っていると、澤村コーチからメール。
「駅前の○○屋で飲んでます」
で、ピンときた。
そうだ、今日はボスも忘年会でそのあたりで飲んでるはず。
ボスに相手してもらおう。
それがいい。
「ボスが近所で飲んでるはず。メールしてごらん」
しばらくして返信。
「ボスに呼んでいただきました。Maltさんもお待ちしてます」
それでも来いってか。
最寄駅について、澤村コーチに電話。
「腹減ったから、飯食って帰るよ」
「何言ってんですか。これからカラオケです」
ハイ、行きましたとも。
入社したばかりの内山コーチ(右端)と飲んだのは初めてだ。
元気な気持ちの良いヤツだ。
入ってもらって良かった。
ウチのボスは最近の歌をよく知っている。
どこで覚えるのだろう?
ワタクシは対抗(?)して、テレサ・テンを歌ってみた。
ということで、横浜から千葉までぐるりと
湾岸沿いを回って飲み続けた夜なのであった。
(結局、飲んでる)