ご対面
先日の帰省の際、実家の車に乗った。
何気なくセンターコンソール(肘掛け)を開けた。
車載電話?
操作はナビの液晶パネルとハンドルのボタンで出来るようだが、
いったいいつの時代の車なんだって感じだ。
ホント、久しぶりに見たよ。
さて、松原コーチの小音量ギター製作も無事に終わったようだ。
で、ワタクシも久しぶりの対面をした。
今や倉庫と化した、以前のワタクシの部屋をゴソゴソと漁ると、
これまた物置と化した暖炉(みたいなところ)の奥で発見。
懐かしい。
ケースに貼ってあるFirestoneのステッカーも健在。
(当時、何故これを貼りたかったのかは不明)
恐る恐る開けてみる。
おお、全然イケテルじゃないか。
それまでは、TVジョッキーの景品でも貰えないような
安っぽい、白いクラシックギターしかなかった。
初めて手にしたちゃんとしたギターがこれだ。
井上陽水が使っていたギルドのギターに憧れて、
ピックガードは自分で交換した。(ズレてるけど)
弦を止めるピンも交換した。
1本だけオリジナルの白いピンなのは、
単に折れちゃったからで、特に意味は無かったと思う。
ヘッドには無数の傷。
ブリッヂも欠けている。
「この傷はあの時倒してついたもの」など記憶が蘇る。
ケースの中を探ってみたら
ハーモニカだ。
残念ながら中身は無かった。
ハーモニカホルダーをつけて、吉田拓郎のマネしてた。(赤面)
藁半紙に印刷された譜面も入っていた。
初心者練習用譜面だろうか。
これで練習した記憶はまったくない。
このギターを手にしていちばん最初に演奏したは、
「あのねのね」の「空飛ぶ円盤の唄」だ。
♪空飛ぶ円盤が~、キ~ンキ~ンと飛んできた~♪
譜面は「明星」の歌本だった。(若い人には分からないか)
ワタクシのギター人生、最初の一歩が間違っていたような気がする。
このギター、どうやら1974年製のようだ。
ボディにもヘッドにもネックにも装飾も無い
見るからに低グレードモデルだ。
おそらく1万円くらいだったのだと思う。
ちなみに冒頭のギターケースは新聞配達をして買ったもの。
たしか15,000円くらいしたはず。
ケースのほうが高いのだ。
しかし、欲しくてたまらなかったギター。
買ってもらった時は本当に嬉しかったのを覚えている。
(親も無理して買ってくれたのだろうと思う)
おそらく持っている中でいちばん弾いたギターだ。
すごく良い音が出るってわけじゃないけど、
このギターだけは手放せないな。
そのまま置いてきたけど。