漫画とか、泥臭くとか。
まだこれからすべきこと、しなければいけないことはたくさんあります。
忘れないこと、続けることです。
がんばろう日本!
子供に頼まれていた漫画をようやく買った。
ベイビーステップ23巻
過去、「エースを狙え」に始まり、「テニスボーイ」
「フィフティーンラブ」「テニスの王子様」と
テニス漫画はたくさんあったが、
このベイビーステップは、とんでもショットも無く、
技術的にもかなり現実レベルに踏み込んでいて、
ワタクシが読んでも違和感が無い。
主人公のキャラクターを象徴している「エーちゃんノート」、
我が家の10歳児にも書かせることにした。
「毎日のテニスの反省と気づいたことを書いてごらん」
と言ったのだが、先日、その「タッくんノート」を見てみたら、
「楽しかった」「サーブが入って良かった」
「コーチに勝った」(?)、「スライスが上手くなった」と
あっさりとしたポジティブワード満載だった。
まあこんなものと見れば良いのか、
前向きさを認めるべきなのか、
よく分からないまま今日に至るのだが。
そういえば10歳児は、ベイビーステップと一緒に
ワタクシの書棚から持って来た漫画も読んでいた。
レモンハート
酒と飲み屋の人間ドラマである。
どう考えても小学生の読む漫画ではない。
しかし、「面白い?」と聞くと「うん」と答えた。
今度、実家から「寄席芸人伝」(古谷三敏の落語漫画)を持ってこようか。
さて先日のTEAM RECの実業団の試合。
徐々に上部リーグになり、かなり上手い相手も増えて来た。
この日、斉藤・橘定ペアの相手は
若い選手とベテランぽい(でも上手い)選手のペア。
ファーストゲーム、若手選手のサービスが炸裂。
センターにビシビシと叩き込まれ、あっさりキープされた。
かなり良いサービスで、正直、こりゃヤバいかもと思った。
こっちのサービスゲームの時も若手選手のリターンが
ドカドカ入って来て、やっとキープという感じ。
綱渡り状態が4ゲームほど続く。
チェンジコートで斉藤圭太コーチが言った。
「若い方、壊しますわ」
耳を疑った。
あんなにボールが切れているほうを壊しにいくとは。
セオリーはベテラン選手を狙い撃ちじゃないのか。
そこからの斉藤コーチの攻めはすごかった。
スコアはイーブンの綱渡りながら、
徹底して若手選手の方にボールを集める。
いくら決められても、それは変わらない。
ボールを沈める、叩く、ロブを上げる。
あらゆるショットを徹底して若手選手に集め続けた。
ベテラン選手の方でポイントが取れてもそれは変わらない。
とにかく狙いは若手選手だ。
ファーストセットは若干競りつつも、斉藤・橘定が取った。
そしてセカンドセット。
斉藤コーチの攻めは変わらない。
と、徐々に若手選手の歯車が狂い始めた。
ファーストボレーをネットに掛ける。
何でも無いロブをスマッシュミス。
さらに若手選手にボールを集める斉藤コーチ。
若手選手の歯車は完全に狂い、何もやっても入らない状態に。
試合の出だしとは別人のようなプレーになってしまった。
後半のチェンジコート。
「よっしゃ、壊れましたわ」と斉藤コーチ。
結局、後半ボロボロにミスってくれて、ストレート勝ち。
おそらく相手は二度と対戦したくないと思っているだろう。
斉藤圭太、恐るべしである。
インターハイ、インカレと数々の修羅場をくぐり抜けてきた
泥臭い(斉藤)圭太テニスの真骨頂を見たような気がした。
ちなみにこっちの若手、橘定コーチもセカンドセットの途中で、
相手のサービスの癖を見抜いて、ことごとくコースを読み切るという
若手らしからぬ試合巧者ぶりを見せた。
後で、斉藤コーチに「普通、若くないほう狙うんじゃないの」と聞いた。
「ファーストゲームのあのセンターへのサービスで、
とにかくコイツを止めなアカンと思ったんすわ。
ベテランのほう狙っても、あの調子だとセンターに出てくるだろうし。
ずっと攻め続けたら、いつか崩れるだろうなって感じっす」
「泥臭いっつうか、嫌なテニスだなぁ」
「梅田がテニス界の薔薇なら、ボクは雑草ですから」
梅田コーチと年も一緒の斉藤圭太コーチ。
確かにプレースタイルは対照的だけど、
違った意味での凄みを見せてくれた。
いやいやホントに勉強になった試合だった。
ちなみに斉藤圭太コーチのトークは天下一品。
メッチャ、面白い。
本に曰く、「トークなら梅田に勝てますわ」だそう。
次回のREC TVに出演してもらおうかな。
梅田コーチとの競演でプレースタイル話も楽しそうだ。
ちょっとご期待ください。