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ためにならないブログ テニススクールスタッフ奮戦記

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テニススクールスタッフ奮戦記

Malt
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Prince VENDETTA DB Midplus インプレ!

ホンダのF1撤退に続き、富士重工がWRCから撤退だそうだ。
WRCといえばSUBARUってイメージは絶対的なものだっただけに
これまたショッキングなニュースである。

レースの世界は恐ろしくお金が掛かるから、
今の状況では無理もないのだろうけど。
二輪の世界は大丈夫なのだろうか。



さて、今年のフェレールは不調だった。
昨年のマスターズカップまでの好調がウソのように、
早いラウンドで足もとをすくわれることが多かったように思う。

USオープン、錦織圭の3回戦の対戦相手がフェレールだと分かった時、
「もしかしたら」と、期待を持った人も多かったのではないだろうか。
実際、錦織はその「もしかしたら」を現実のものにした。
ラッキーだけで勝ち上がれるわけはないが、
崩れる可能性の高い選手であったことは間違いないし、
そのチャンスを確実にものにした錦織も本物である。


あまり良いことを書かずに紹介するのも、どうかと思うが・・・
Dsc_8571
今回の試打ラケットはフェレール使用モデルである。

ただ、昨年のフェレールはメチャクチャ強かった。
AIGオープンで観た時も半端じゃない強さだったし、
マスターズカップで観た時もやっぱり強かった。
そんな、実は強いフェレールのラケットだ。



VENDETTA DB Midplus
Dsc_8572
■ メーカー希望税込価格      \31,500(フレーム)
■ ヘッドサイズ     97平方インチ
■ ラケット全長     27.0inch
■ ラケットフレーム厚     23.0mm
■ 平均ウエイト     300g
■ バランスポイント     31.5cm
■ フレックス     普通
■ 素材     グラファイテキストリーム+カーボン
■ ストリングパターン     16X20
■ グリップサイズ     1,2,3
■ グリップ     デュラタック(ライトグレー)
■ フレームカラー     ホワイトXレッド
■ 推奨テンション     47-52-57lbs


ベンデッタって、安いのね。
3万円が安いかどうかは別として、他のモデルと比較すると
数千円安いのは事実である。
このあたりの価格設定は、どんな意図によるものなのだろうか。


さて、ベンデッタといえば、このダブルブリッヂが特徴的。
Dsc_8574

ラフターや杉山が使用していた「ハリヤー」からのテクノロジーだったか。
実はワタクシ、ハリヤーを1本持っている。
自分には合わなかったのだが、ラフターに敬意を表して、
記念に1本保存してある。

ハリヤーは結構ハードなラケットだった。
このブリッヂに搭載されているシリコン状の衝撃吸収剤が
打球感をソフトにしてくれるかと思いきや、結構ガツンという
衝撃の大きなモデルだったような気がする。

そんなわけで、このブリッヂには「硬くて飛ばない」という
先入観を持ってしまっている。


しかしこのベンデッタ、ご覧の通りのフレーム厚。
結構、飛びそうなモデルだ。
Dsc_8577_2


フレームも丸みを帯びていて、柔らかそうなイメージ。
Dsc_8576


さて、実際に打ってみた。

スペック的には当然だが、まあまあ飛ぶ。
ただ、簡単に飛ぶわけではない。
カツ~ン!とボールが吹っ飛ぶようなことは無い。
しっかり振らないと飛ばない。

実際、Ken’s成田の稲葉コーチは、「硬いっす」と言っていた。
まあ、彼の使っているスピードポート・ブラックライトに比べれば
ハードなのは当たり前ではあるのだが。



ワタクシの感想である。

  ツブシのきかないヤツ、集まれ~!

・・・・間違えた。
ツブシのきかないのはワタクシだ。

  つぶして打ちたい人、集合!

これが正しい。


ミッドプラスにしてはやはり飛ぶと思う。
「え?フェレールってこんな飛ぶの使ってるの?」と思ったくらい。

ただ、フレーム剛性は高いと思う。
ボールに対して、フレームが負けない感じ。
つまり、ストリングのテンションを上げれば、
それなりの衝撃がプレーヤーの腕に返ってくると思う。
この辺が稲葉コーチとの感想の違いなのかも。


ダブルブリッヂの効果を試したいと、あえて振動止めは
着けずに打ってみたのだが、劇的な振動吸収性は
期待しないほうが良いと思う。

ブリッヂに搭載されたシリコン(?)のおかげで、
全体的な打球感は湿った感じになっている。
HEADのMGシリーズの乾いた打感とは対極にある。

ただし、このダブルブリッヂ、ストリングの振動は
取ってくれないようである。
打球感全体の味付けには大きく影響しているが、
打球時のストリングのビビリ感は消えていなかった。
(ストリングのコンディションもあるかもしれないが)

いつも振動止めを着けている人は、同じように着けるべきだ。


このブリッジの効果なのだと思うが、鈍い打球音とともに
ボールがフェイスにしっかり乗って飛んでいく。
ボールが一瞬ですっ飛んでいくような感じはない。

最初は、球離れがダルで、少し違和感があった。
しかし、しばらく打つ込んでいくうちに、
この球乗りの良さが非常に心地よく感じられた。

以前に紹介した、ブリヂストンのX-BLADE FORCE 3.15 MDとは
また違う打球感ではあるが、ボールを潰して打つ快感は
共通のものがある。

とにかく、がっちりとフェイスにボールを乗せて、
スドン!と打ち込んでいく。
スピンにしても、グシャっとボールをフェイスで
押さえ込んで掛ける感じである。

もう、ガッチリと構えて振りぬいたフォアのリターンなどは
最高の快感である。
まさしく、フェレールになったかのような気分。(大げさ)

フレーム剛性も高いので、ボレーでも打ち負けない。
速いパスに対しても、リストをしっかり固めてブロックすれば
それ以上のボールが返っていく。

ただし、球離れの快楽は無い。
一度自分のボールにしてガッチリとブロック、そんな感じだ。
ドンピシャで返ったボールは非常に鋭いし、
ネットすれすれに飛んで、しっかり入るショットも多かった。

これはバックハンドのスライスでも同じように多かった。
やはり、フェイスにボールを乗せるイメージのショットには
強いラケットなのかもしれない。


科学的に解析すれば、ボールとフェイスの接触時間は
どのラケットであろうが、そう変わらないだろう。
しかし、このベンデッタ、かなりの球ノリ感だ。
そして、打ち抜いた時の威力も素晴らしい。
(ただし、振れなきゃダメ)
スピンもしっかりヘビーに掛かる。

なるほど、フェレールの使用モデルというのも納得である。


 つぶして打ちたいヤツ、集合!


ツブシのきかないワタクシのインプレでした。

投稿者 Malt 04:57 | コメント(0)| トラックバック(0)
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