YONEX RQiS3&5 インプレ!
「風が吹けば桶屋が儲かる」 なんてことを言いますが、
原油価格が上がれば、テニスメーカーが苦しむようです。
(しかし、1バレル/110ドルってどういうこと?)
原油価格の高騰で、航空会社は燃費の良い航空機を求める。
航空機メーカーにも新素材革命がやってくる。
機体の素材が、軽量かつ強度の高いカーボンに。
ボーイングなどの航空機メーカーがカーボン素材を大量購入。
世界的にカーボン素材が不足する。
テニスラケットや釣竿に使う良質のカーボンが不足する。
こんな感じでしょうか。
まあ、実際には原材価格というより輸送費が
ダイレクトに響いてるみたいですが。
そんなわけで、良質のカーボンの確保はメーカーさんには死活問題。
各社とも素材メーカーとのネゴに大変なんじゃないでしょうか。
しかし、ひと昔前に比べると、カーボンも進化しました。
プリンスのO3シリーズや、このヨネックスのRQiS3・5のように
非常に細いフレーム部がある構造にしても強度が保てています。
昔のグラファイトなら、こんな細い部分があったら、
一発で折れてるのではないかと思います。
テクノロジーの進化のスピードをしみじみ感じます。
ということで、まだ発売前のヨネックスの新製品の試打です。
RQiS3パワー
フェイスサイズ:105平方インチ
ウエイト:270g平均
バランス:340mm平均
フレーム厚:26.0~28.0~27.0mm
フレーム形状:アイソメトリック
長さ:27.25inch
機能:ゴムメタル・ソフトグロメット2
素材:高弾性カーボン+ゴムメタル+
カップスタック型カーボンナノチューブ
ストリングパターン:main16本 x cross19本
グリップサイズ:1・2・3
対象: 中高年・シニア層、クラブプレーヤー
価格(本体価格): \40,950(\39,000)
特徴はこの4本(片側2本)のシャフト。
このダブルスロートがどんな味を出しているかがポイント。
ターゲットはシニアなどのパワーアシストを求める層。
つまり、飛び系のラケットです。
実際、フレームもこの通り厚め。
最近のラケットのトレンドとして、プロスペックの
ライトバージョンが多いですよね。
プロの使用モデルみたいなフェイスサイズ・フレーム厚ながら
それほど難しくないモデルが非常に多くなりました。
その分、「厚い・飛びます」的なラケットが少なくなった。
しかし、このようなモデルを欲するユーザーは確実に存在します。
特にテニスクラブなどでプレーをされるシニアの皆様。
一日に数セットのダブルスをこなすうえでは、
ラケットのパワーアシストは不可欠です。
そういう意味では、ヨネックスさんのこのコンセプトは
クラブプレーヤー層に的確にフォーカスしたものだと思います。
実際に打ってみて、その飛び具合は秀逸。
ほとんど腕に振動が無く、ボールが飛んでいきます。
こんなソフトなフィーリングはいつ以来だろうかと思うほど。
ボールの重みを意識することなく、パシュッ!と、
ベースラインまで苦も無くボールを運ぶ感じ。
大き目のフェイスのおかげか、スピンも掛かるし、
何よりボレーが楽。
とにかく、楽チンラケットです。
同じく、同シリーズのモデル RQiS5
フェイスサイズ:112平方インチ
ウエイト:265g平均
バランス:345mm平均
フレーム厚:26.0~28.0~27.0mm
フレーム形状:アイソメトリック
長さ:27.25inch
機能:ゴムメタル・ソフトグロメット2
素材:高弾性カーボン+ゴムメタル+
カップスタック型カーボンナノチューブ
ストリングパターン:main16本 x cross19本
グリップサイズ:1・2・3
対象: 中高年・シニア層、クラブプレーヤー
価格(本体価格): \40,950(\39,000)
特徴的な4本シャフト
3よりもさらにフェイスが大きなモデル。
当然ながら、さらに楽です。
これ、ほとんどスイングスピードを問わないんじゃないでしょうか。
恐ろしいまでのラケットパワー。
軽く当てただけでボールがすっ飛んで行きます。
特筆すべきはネットプレーの取り回しの良さ。
軽量のウエイトと大きなフェイスサイズのおかげで、
ボレーをミスする気がしない。
こんなラケットもたまには面白いんじゃないかと思う1本でした。
変な言い方ですが、最近のトレンドに逆行したこのモデル。
それだけにニーズはありそうです。
キーワードは「パワーアシスト」でしょうか。
パワーが欲しいあなたに捧げる一本です!