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ためにならないブログ テニススクールスタッフ奮戦記

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テニススクールスタッフ奮戦記

Malt
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X-BLADE FORCE 3.15MD インプレ!

このラケットが発表された展示会に行ったときの感想は、
「え?これだけ?ウチのお客様向けは?」だった。

ブリヂストンから発表された質実剛健を絵に描いたような
ニューモデルラケットがコレである。

Dsc_8362


X-BLADE FORCE 3.15 MD
Dsc_8377

グリップサイズ     2.3.4
フェースエリア     92inch2
ラケット長     27inch
フレーム厚     21-22mm
重量(平均)     315g
バランス(平均)     315mm
ストリングパターン(タテ×ヨコ)     16×19
最適テンション     54±5ポンド

ご覧のとおり、完全なツアースペックのラケットである。


冒頭に書いたとおり、「なんでこれ?」というのが正直な感想。

思ったほどセールスが伸びなかった”C-SNIPE”を経て、
”DaulCoil”シリーズが成功。
飛び系のツアーモデルという、新たなカテゴリーを
確立したブリヂストン。

さすが、狙ったとおりの味付けのモデルをつくる
という意味では、さすが日本企業。
バボラのピュアドライブに正面から対抗するモデルが、
”DualCoil”だったのだと思う。

性能もさることながら、カラーリングという新たな戦略も見事に成功。
完全なツアー系モデルは厳しいけど、飛び系のラケットでは
打ち切れ無いというユーザーマーケットを半ば独占していた
ピュアドライブの牙城を崩したみせた。


そして、今回の”X-BLADE FORCE”と”ZERO”の発表。
考えようによっては、次なるターゲットは完全なツアー系
というのも分からないでも無いが、対象はさらに狭くなる。
それでもあえてフラッグシップモデルのX-BLADEを
リリースしたのは、自信のあらわれかもしれない。


確かに、展示会で見たブラックベースのFORCEと
レッドベースのZEROは美しかったし、カッコ良かった。
武器としての機能美のようなものが漂っていた。
ワタクシ自身、「打ってみたい」という衝動に駆られ、
試打ラケットの予定を聞いたところ、「試打ラケットは出さない」
と異例の措置を告げられた。

そんなわけで、今回は展示会以来のご対面だった。


見た目の印象は、とにかくキレイ。
それは、工芸品的なキレイさではなく、道具としてのキレイさである。
必要な機能のためのシンプルさを突き詰めたようなデザイン。
そんな感じがした。
Dsc_8364

細部のつくりも実に丁寧。
ブリッジのロゴプレートがひときわ目を引く。


聞けばこのラケット、ウエイトの誤差が3gだそうだ。
通常、ラケットはバランスやウエイトに個体差が出る。
ウエイトでは7gまでの幅が許容範囲だったりする。
そこをこのモデルは3gに抑えている。
これ、実はスゴイことである。
おそらく、全品検査をして規格外ははじいているのだろう。

この手のモデルを使うプレーヤーの多くは、
一度に複数本購入することが多い。
当然ながら、同じウエイト・バランスの個体を希望する。
そんなことを見越しての措置だろう。
このへんにも、気合とプライドがうかがえる。


さて、実際に打ってみた。

感動の打球感である。

ガツン!と振り抜いた時の剛性感は、他に類を見ない。
とにかく、まったくボール負けが無い。
気持ちの良い、バキン!という感触とともに、
振りぬいた分だけ、パワーロス無くボールが飛んでいく。

普通、ツアー系のモデルはフレーム厚が薄いので、
打球の瞬間にフレームがしなる。
または若干、暴れる感じがある。
それが実際のパワーロスになるのかどうかは、
分からないが、心理的なロスになることも事実である。

このラケットには、そのフレームのビビリ感や
バタつきがまったく感じられない。
とにかく、しっかりボールをとらえて、
ロス無く、打ち出すようなフィーリングである。

それは、逆に言えば、しっかり振れないプレーヤーには
大きなストレスになるだろうし、もしかしたら故障の原因に
なってしまうかもしれない。
しかし、振り切れるプレーヤーにとっては、
頼りがいのある打球感であることは間違いない。



このフレーム剛性の高さは、C×Gブレード製法という
特性の異なる2種類のカーボンの組み合わせと、
Dsc_8366

Dsc_8379
フレーム内側のカッティングによるものではないかと思う。

さて、操作性においては、ツアー系だけに軽くは無い。
315gというウエイトは持ては重い。
それは仕方が無い。

しかし、振り抜きが悪いということは無い。
ネットでの操作性も悪くない。
ボレーもそれなりに飛んでいく。
ただし、適当にあわせるだけでは、
威力のあるボールにはならない。
それなりの準備と打ち方が必要である。

オーバーヘッドも含め、厚く当てた時の威力はじゅうぶん。
振りぬいた分だけ、掛け値なしのボールが打ち出される。


スピンに関してだけ、引っかかり感が少し薄いような気がしたが、
そのへんはラケットごとの味付けなので、決してスピンが
掛からないということではない。
単純に、ワタクシの好みの問題である。
つぶして、フェイスの上で転がしてスピンをかける
イメージのプレーヤーにはドンピシャだと思う。

Dsc_8381_2

いつもこればかりだが、やはり戦闘力を感じさせる
スクエアなフレームは気持ちよい。
ワタクシ的には、久しぶりに感じた究極の打球感だった。
この打球感のために財布を開く価値のある1本だと思う。
(欲しくなった)

ぜひ、ガツン!と振りぬいてみて欲しい。

投稿者 Malt 04:01 | コメント(0) | トラックバック(0)