解説とホラ
朝、ニュースを見ながら食事をする。
子供も一緒だ。
6歳児は食べることで手一杯だが、
9歳児はニュースが気になるらしい。
「スゴイ!」とか、「そんなことしちゃいけないよ」など、
感想をはさんでくる。
で、分からないニュースについては解説を求めてくる。
「このニュース、どういう意味?」
「え~と、大麻はっていうのは、麻って植物を乾燥させて、
煙草みたいにして吸うんだって。
そうすると、気持ち良くなるらしい・・・じゃない、
変になっちゃったりするから、日本では法律で禁止されてるんだ。
それを持ってたから捕まったって話かな」
「フ~ン、でも持ってちゃいけないのに、どこで手に入れるの?」
「それは・・・おとうさんにも分からないよ」
「そうなんだ」
うまく伝わっただろうか?
「給付金て? お金もらえるの?」
「う~ん、もしかすると、もらえることが決まる頃には
総理大臣が変わってるかもしれないから、もらえないかもしれない。
でも、もらえるからって、とにかく良いことってことでもないと思うんだ。
今の日本は、月に千円のお小遣いなのに、千五百円の買い物を
しようとしてるようなものだから、使い道も色んなことのバランスを
考えないといけないよね」
「千円しかないのに、千五百円使えるの?」
「それは色んなところから借りるんだ。
でも、いつかは返さなきゃいけないよね」
「誰が返すの?」
「おとうさんたちかもしれないし、リョウたちかもね」
「えぇ~!そうなのぉ?」
みたいなやり取りが増えてきた。
ある程度、情報収集しておかないと、
そのうち答えられなくなりそうだ。
勉強になって良いかも。
ちなみにワタクシ、我が家では「ホラ吹き」で通っている。
読書家ではあるので、それなりにウンチクは知っている。
子供に、モノの名前の由来などを聞かれれば、
ある程度は答えられる。
しかし、ちょくちょくウソを挟む。
妻は、「おとうさんが、『それは昔ね・・・』から話し始めたら注意だよ」
と、子供に言い含めているようだ。
子供は、ワタクシの話しをひと通り聞いた後、
「それ、学校でみんなに話しいい?」と聞いてくる。
「いいよ」と言ったら、本当のこと。
「二人だけの秘密にしよう」といったら、ホラってことだ。
(なんつう親だ)
先日、ワタクシの右の二の腕に傷が出来た。
痒くて引っ掻いたら、皮がむけて血が出たのだ。
カサブタを見て、「おとうさん、どうしたの?!」と心配する子供。
「昨日の夜、道を歩いていたら、当然サムライが現れて、
切捨て御免!って襲ってきたんだ。
間一髪でよけたんだど、ちょっと斬られちゃった」
「そうなんだ・・・怖いね」 (また言ってるよって感じで)
こんな親だから、解説とホラの聞き分けは必須なのだ。
こうして、子供の情報リテラシー能力が鍛えられていく。
(ホントか?)