青が散る
相変わらず、首の調子がよろしくない。
整骨院に通ったものの、劇的に良くなることも無く、
結局、フェイドアウトさせてもらった。
ずっと重い感じがあるし、首の骨もポキポキと鳴る。
気になったので、レントゲンを撮ってもらいに
総合病院の整形外科に行った。
医師に症状を伝え、レントゲンを撮る。
出来上がった写真を受け取り、再び診察室へ。
私 「先生、どうでしょう?」
医師 「骨にはまったく異常が見られません。
すり減ってもいないし、間隔もキレイに揃ってますから、
神経を圧迫しているところも無いと思います」
私 「それでは・・・?」
医師 「極度の肩こりか、眼精疲労から来るものかもしれません。
あとは寝違えとか。
長時間、パソコンに向かって、同じ姿勢をとり続けるのが
一番良くないかもしれませんね」
私 「骨がポキポキ鳴るのは?」
医師 「う~ん、骨はボクでもなりますしねぇ・・・」
私 「で、どうすれば良いでしょう?」
医師 「デスクワークは適度な休憩と体操、
遠くを見るなどをしてください。
あと、運動を増やすとか」
私 「これ以上、運動を増やすのか?(心の声)」
ということで、湿布を処方してもらい終了。
どうにも、釈然としないのだが。
さて、休日、近所の図書館に行った。
ふと見た棚に「青が散る」があった。
大学のテニス部を舞台にした青春もの。
宮本輝の名著だ。
この本はドラマにもなった。
石黒賢主演 デビュー作、脇を佐藤浩一、二谷友里恵、
利重剛、清水善三などの二世タレントで固めた、
思い切り七光りドラマだった。
ハッキリ言って、このときの石黒賢は大根だ。
デビュー作だし、ほとんど素人だから仕方ないが、
佐藤浩一や利重剛などと比較すると、
台詞も棒読み状態である。
ついでに、二谷友里恵も大根だった。
加えて、スタイリストが選ぶ服のせいで、いかり肩が強調されて、
首が短く見えるのも、いまひとつだった。
主題歌は松田聖子だった。
ワタクシは彼女があまり好きでは無いので、どうでもいい。
何だか学芸会みたいなドラマだったが、
当時のワタクシ世代にドンピシャにはまるストーリーで、
それなりに人気もあったと思う。
ワタクシもすべての回を観た。
今も録画したものを保存版で持っている。
ところで、原作は関西の大学が舞台である。
TVドラマでは関東の大学が舞台。
だから、原作では関西弁の登場人物もすべて標準語である。
ワタクシはTVドラマが先だったから、特に変には思わないが、
原作を先に読んだ人には違和感があっただろう。
原作と舞台設定が変わるというのはよくある話で、
唐沢版の「白い巨塔」も舞台は、浪速大学という
大阪大学だったが、主人公をはじめとして
誰も関西弁を話さないという不思議な医局だった。
そんな不自然さを差し引いても、面白いドラマだった。
これもワタクシはすべて観たし、ビデオも保存してある。
ということで、目についた「青が散る」、
借りもせず、図書館で読破して帰ってきたのであった。
(本を読むのが非常に速いのだ)
高校時代、ローラーを牽いて、コートをつくり、
朝から晩まで練習していたことを思い出したりした。
今、読んでも面白い本だった。