初ステージのこと
まったく面白い番組の無かった夜、またまたつけたNHKでやっていた
Dream Comes Trueのツアードキュメント番組をなんと無しに観てました。
ワタクシ何故か、結構な数のドリカムのCDを持っているのですが、
ドリカムの「ガンバレ!私っ!」みたいな感じってなんだかなぁ・・・
ってのもあり、あまり真剣に聴いたことも観たことも無かったのです。
しかし、ステージ直前の吉田美和のテンパりっぷりなんかを見るに、
あれだけのプロでもステージ前は恐ろしく緊張するんだなという
意外な思いと、やはり長年トップアーティストでいるだけの
すごいパワーとエネルギーを感じました。
そして、ステージ前の緊張を思い出したりとか。
「ん?ステージ前の緊張だって?」と思ったアナタ。
そうですか、聞きたいですか。(言ってない)
では、ワタクシのステージの思い出をお話しましょう。(誰も頼んでない)
ワタクシが小学校の頃、TVでは山口百恵やアグネスチャン、
桜田淳子やフィンガーファイブなんかがスゴイ人気を誇っていた。
(多分、ワタクシは「ちびまるこちゃん」と近い世代なんだと思う)
ところがワタクシ、これらのアイドルにはまったく興味無し。
いとこのお兄ちゃんや、友達の(キレイな)お姉さんなんかの影響で、
フォークソングにのめり込んでいったのです。
ところが、クラスメイトに岡林信康や吉田拓郎の話をしても誰ものってこない。
当たり前だけど。
まあ、普通の小学生ではあるので、友達と遊んだり、
部活動なんかもやってはいたけれど、
家に帰ると、小遣いをためて買った井上陽水や
吉田拓郎のレコードを擦り切れるほど聞き込む毎日。
そのうち、レコードを聴いているだけでは満足出来なくなった。
「拓郎みたいに弾き語りをしたい」と思うように。
主たる目的は当然、「女子にモテル!」から。
何事も形から入る性格のワタクシ、
ラジオCMで谷村新司が「モーリス持てば、スーパースターも夢じゃない」
って言ってたので、親に頼み込んでモーリスのギターを買ってもらった。
(後年、スーパースターにはなれないことに気づいた)
初めてギターを持ったその日、チューニングもコードもろくに分からないまま、
「明星」の歌本を見て、とりあえず弾いてみた。
ワタクシの初ギター、記念すべき一曲目は・・・・
「空飛ぶ円盤の唄 (byあのねのね)」
♪空飛ぶ円盤が~、キーンキーンと飛んできた~♪
全然、カッコ良くない・・・・
こんな曲ばかり弾いてたら、「ギター弾いてモテモテ!」」
という野望も実現しないぞということで、拓郎・陽水を必死で練習。
そうこうしているうち、ギター少年の性なのか、
人前で発表したくてたまらなくなった。
そこで、中学校の謝恩会で演奏すべく、急ごしらえのバンドを結成。
ギター2名、ピアノ、ドラム(のようなもの)、ベースという
なんだかバランスの悪い構成。
謝恩会でのバンド演奏なんて前例が無いところを
「教育的な曲をやりますから!」と、
先生に頼み込んで、OKをもらった。
で、いよいよ初ステージの日。
多くの生徒と父兄の前にギターを抱えて立ったワタクシ。
記念すべき、初ステージの曲は・・・・
「組曲 冬の情景 (by所ジョージ)」
♪雪だるま~、雪だるま~、回し蹴りくれたら寝転んだ~
雪だるまって、まん丸い~♪
結構、ウケたけど、これじゃモテるわけがない。
先生も困ったような顔してたし。
そんなわけで、人前で演奏することの気持ちよさを知ったワタクシ、
その後も懲りずに、あちこちで演奏機会を探すことになるのであった。
ん?ドリカムの話と全然つながらないぞ。