初フライト
先日つくった、100円ショップで買った紙飛行機。
休日の朝、初フライトさせるべく、近所の芝生の広場に行った。
これがなかなか難しくて、飛ぶ時と飛ばない時が極端。
あれこれと翼の角度などを調整しながら、悪戦苦闘していた。
すると、遠くのほうから見知らぬオジサンが近寄ってきた。
「ちょっと見せてごらん」
一瞬警戒するワタクシたちから飛行機を奪い取り、
あれやこれやと翼の角度なんかをいじり始めた。
「これでやってみな」
と言われ、飛ばしてみると見事な飛びっぷり。
オジサン、アナタは誰ですか?
オジサンの荷物をのぞくと、
中にはバルサ材でつくった飛行機がギッシリ。
どうやら、模型飛行機愛好家の方のよう。
毎週末の朝、この広場で飛行機飛ばしてるんだって。
オジサンの話によると、ワタクシたちの紙飛行機は、
紙飛行機界でも神様のような方が監修したものらしい。
本当はもっと高価なものらしいけど、問屋が潰れたかなにかで、
安値で流出したんだろうって。
だから、ちゃんと作って調整すれば、かなりの飛行をするらしい。
でも、紙飛行はいい形を作っても、すぐに崩れてしまうし、
同じコンディションを保つのが難しいとか。
ということで、オジサンたちはバルサの飛行機をつくっているらしい。
何機かを見せてもらい、オジサンの講釈を感心して聞いていたら、
「これとこれをあげるよ」って、2機もらっちゃった。(ラッキー!)
1機は小さめのスピード重視の旋回タイプ。
キビキビと小気味良く飛んでいく。
もう1機は、飛距離重視のフライトタイプ。
風に乗ると全然降りてこないで、どこまでも飛んでいく。
これ、テンプレートがあるわけでもなく、
全部ゼロからの手づくりだそう。
遠目だと分からないけど、翼にはしっかりキャンパー(膨らみ)も
ついているし、すごくキレイに削りだしてある。
翼の前方部の部材が違っているのわかりますかね?
墜落した時に翼が壊れないように、ヒノキをあわせて
一緒に削り出しているんだとか。
とにかく芸が細かいっていうか、立派なマニアの領域。
次の日も同じ広場に行って、同じ趣味のオジサンたちに
あれこれと極意を教わってきました。
飛ばす時も、このタイプは風上に向かって、
このタイプは風下にとか、風の強さによって
飛ばすゴムの強さも変えるんだそう。
下手に墜落させると、壊れてしまうんだけど、
「壊れないようなモデルは飛ばない」んだそう。
(なんか、妙にカッコいいな)
ということで、新たな趣味の領域に踏み込みかどうかの
間口に立ったような気もするワタクシでした。