YONEX RQis1Tour インプレ!
♪世界で一番大きな太陽~、世界で一番熱く光る夏~♪(byプリンセス・プリンセス)
♪世界で一番ヨネックスが似合わない男~♪
♪それはワタクシ~♪
ということで、もうちょっとちゃんと使ってみようと手にしました。
HEADの振動止めが着いていますが、
これを装着した状態がワタクシの比較標準になるので
その辺はご勘弁ください。
さてワタクシ、どうもヨネックスとは縁が無い。
いや、別に営業担当者さんと仲が悪いとか、
ヨネックスを使っていた子にフラれたことがあるとか、
そういうことじゃないのです。
単純に自分の使うラケットとしてのお話です。
高校時代に使っていた「カーボネックス」と、
大学時代に使った「R27」のみが
ワタクシのヨネックス使用歴です。
思えばヨネックスは日本のメーカーとしては
非常にエポックメイキングな役割を果たしてきました。
ワタクシが高校生時代、カワサキやフタバヤなどの
国産ウッドラケット全盛の中、国内メーカーながら
すでに「グラフレックス」という新素材のラケットを
排出していましたし、ウッドシリーズの「カーボネックス」も
グラスファイバーをサンドイッチした構造だったかと思います。
(結構、折れたけど・・・)
あくなき探究心というか、開発魂は素晴らしいものがある。
そんなイメージのメーカーです。
じゃあ、何故にワタクシは使わないのかといえば、ラケットを提供してくれないから・・・じゃない、
ひとえにワタクシのプレースタイルにあるわけです。
簡単に言うと、真ん中で打つのが苦手なのですね。
スイートエリアを外して打つことが非常に多いのです。
だからあの四角くてサイドが狭いフェイスはだと
心理的な不安感が増すわけです。
単にワタクシのヘタクソ振りをラケットの好みに
転嫁させているというヒドイ理由です。
ですから、ヨネックスというブランドがどうこうじゃないのです。
会社も真面目な社風も好きですよ。
ヨネックス本社近所の蕎麦屋も親子丼屋も美味しいし。
(何の話だ?)
早く本題に行けって?
ハイ、スミマセン。
RQis1Tour
フェイスサイズ :95平方インチ
グリップサイズ :UL2・3、SL2・3
ウエイト :300~319g(UL2・3)
320~339g(SL2・3)
バランス :310mm
フレーム長 :27インチ
フレーム厚 :最大25mm
最小18.5mm
価格 :35,700円(税込み)
いわずと知れた、ヒューイット使用モデルです。
このラケットが発表になったとき、ヒューイット前使用モデル
「RDS」とのスペックの違いに驚いた覚えがあります。
「RDS」はガチガチの硬派モデル、対してこの「RQis」は、
カタログスペックを見る限り、かなりソフトなもののように思えたのです。
「RDSからこっちに乗換えなんて出来るのか?」というのが
最初の印象でした。
もしかすると、ペイントジョブで中身は以前のままかもと、
ヨネックスさんに聞いてみたら、そうではないみたい。
写真や映像を見ても、どうもちゃんと使ってるっぽい。
(まあ、それが普通なのですが)
ヒューイットもラケットパワーに頼るくらい力落ちたのかな
なんて思いながら見てたわけです。
そんなこんなで、ツアー系のモデルにしては
ちょっとヤワなモデルかななんて思っていたのですが、
初めて打ってみて驚いた。
しっかりRDS系のハードさが継承されている。
カタログスペックだけでは、分からないもんだなぁと思った次第です。
あらためて試打しました。
やっぱり、しっかりハードなラケットです。
芯が詰まっているというか、フレームの中に1本芯が通っている感じ。
ツアー系でも、厚めのフレーム&軽い打球感という
流行りのモデルではありません。
バボラのピュアドライブやブリヂストンのデュアルコイルとは
対極にあるモデルだと思います。
しっかり打ってナンボみたいなのが、このRQis1Tourかな。
アングルにパッシングを沈めるスピンも、フェイスの真ん中付近で
ピシッと軽く引っ掛けるくらいだと思ったほど落ちない。
ところが、フェイストップ付近で思い切り引っ掛けると
ネットを越えてからの沈み具合がスゴイのです。
つまりは、プレーヤーの意思、レベルをそのまま
打球が表現してくれるラケットということでしょう。
実は以前からワタクシがあまり好きじゃなかったのが、
このフレームのテーパー。
ヨネックスさんて、スロート部が薄くなっていて
しなりを出す構造のラケットが非常に多い。
ワタクシ、このハッキリしたしなり感が苦手。
なんだか、グニャっとして気持ち悪いのです。
このラケットも若干テーパーが掛かっているところがちょっとねぇ、
なんて思っていたのですが、ラケット全体の剛性が高いので
グンニャリ感は出ていませんでした。
ふ~ん、ここまでハードにするとこうなるのかと
少しだけ、目からコンタクト・・・じゃなくてウロコが落ちました。
また、ヨネックスにしては珍しく、このシリーズから
フェイス形状も若干丸みを帯びました。
丸っぽいフェイスは最近の流れではありますが、
スクエアフェイスがウリのヨネックスも少し考えたのでしょうか?
ワタクシ個人的には、違和感が無くなって使いやすいのですが、
やはりヨネックスにはヨネックスらしさを貫いて欲しい気もします。
とにかくこのラケット、打球感はここ最近発表された
ヤワなモデルとは明らかに一線を画します。
まさに「RDS」などのハードなツアーモデルから
さらなるパワーアップを狙っての移行にお勧め。
そういう意味では上手い味付けをしていると思います。
さすがヨネックスといったところです。