伊達さん、観た!
「有明国際女子オープン」が開催中である。
今大会は伊達さんが出場。
現役復帰の伊達さんが東京で見られる数少ない機会だ。
ということで、打ち合わせのついでに有明コロシアムに寄ってみた。
あくまで「打ち合わせのついでに」であり、
「観戦のついでに打ち合わせ」ではない。
関係者の皆様、誤解の無きように。
雨天ということもあり、コロシアム周辺は人影が無い。
入り口にたどり着くまでは、「間違ったかな?」と
不安になるほどに、閑散としている。
コロシアムのロビーに行くと、ドローや案内などがあり、
ようやく大会開催中ということが分かる。
スタンドに入ろうとしたら、(社)日本テニス事業協会の
K事務局長とバッタリ出くわした。
「出くわした」と書くと、遭いたくなかったように
聞こえるかもしれないが、決してそうではない。
K事務局長には、なにかといつもお世話になっている。
テニス業界を縦横無尽に走り回っている、クールで熱い方だ。
聞けば、伊達さんの試合は、まだ始まっていないとか。
しばらく、あれこれとお話をさせていただいた。
(社)テニス事業協会の総会に出席しなかったことを
つっこまれたりしたが、そこはご勘弁いただきたい。
しばらく話し込んでいるうちに、伊達さんの試合が始まった。
1万ドルのトーナメントでは考えられないほどの観客数。
(手前側のシートはいっぱいだった)
伊達さんのテニスを観るのは、ドリームマッチ以来だ。
いったいどれほどのプレーをするのだろうと、
興味津々で観たのだが・・・。
とにかく、驚いた。
伊達さんのテニスは、ドリームマッチの時とは
比べ物にならないくらいに凄みを増していた。
序盤こそ調子が上がらず、サービスブレークされるなど、
若干のもたつきが見えた。
しかし、試合が進むにつれ、徐々にペースアップ。
ものすごい勢いでヘビートップスピンで打ち込んでくる
高山選手を左右に振り回し、エースを取りまくる。
完全に伊達さんのペースで試合は進んだ。
高山選手も、なすすべ無しって感じだった。
球筋を見ていると、やはり伊達さんのボールのほうが
圧倒的にワイドに打たれている。
高山選手のトップスピンの上がりっぱなを
フラット系のショットでワイドに打ち込むと
タイミングの速さとコースで、追いつけない
という場面が非常に目立った。
やっぱり、並みじゃないショットの持ち主なんだな
というのが良くわかった。
また、フィジカル面の完成度にも驚いた。
完全にアスリートのボディをしていた。
もしかすると、現役時代よりもコンディションが良いのでは
と思うほどにシェイプされ、筋肉がついていた。
テニス練習だけでも、半端なトレーニングでもこうはならないはず。
やはり、相当の準備をしていたのだなというのが
この見事なボディから想像がついた。
さて、結果はご存知の通り、6-3・6-0で伊達さんの勝利。
格の違いを見せつけたという印象。
終了後のサイン攻め。
このグレードの大会では考えられないほどのカメラの数。
伊達さんの試合が終わった途端に、誰もいなくなった会場。
なんと極端な光景だろうか。
伊達さんのすごさを見た大会だった。