インプレ! BORIS BECKER PRO
ラケットキャンペーンのおかげで、新製品が打ち放題の今日この頃。
あまり打ったことの無いラケットは・・・
おっ!あったあった!
BORIS BECKER PRO
■フェイス 100平方インチ
■ラケット長 27inch
■バランスポイント 320mm
■重さ 295g
■グリップサイズ 2,3
■価格 オープン
ボリス・ベッカーを知らない人はいないと思うので、
プロフィールなどは割愛。
テニス界に彗星のごとく現れ、それまでのテニス理論を
ことごとくぶっ壊した選手である。
(合ってる?)
引退後は実業家として、様々なビジネスへ進出。
そのひとつが、VOLKL社の経営でもある。
VOLKLはヨーロッパのメーカー。
テニスもそうだが、スキーではかなりの老舗というイメージがある。
そのフォルクルのオーナーがベッカーだそうだ。
まあ、あれだけ名前のある選手。
自分の名前を冠したブランドを立ち上げるのも
自然なことなのかもしれない。
ワタクシ個人的には、「おお!ベッカーブランドか!」
と購入決定することは無いと思うけど。
実は、このベッカーブランドのラケット、以前にも別モデルを試打した。
たぶん、ボリス・ベッカーブランドの最初のモデルだと思う。
実は、デザインというかカラーリングが妙にオモチャっぽいし、
スペックを見ると、300g無い軽さだし、あまり期待はしていなかった。
ところが、打ってみると予想に反して、すこぶる良い。
本当にベッカーがこんなに軽いラケットを試打しながら
作り上げたのかどうかは疑問だが、確かに良く出来ていた。
ということで、今回は「ボリス・ベッカー プロ」
フェイスが100平方インチという大きさ、
そしてこのカラーリングなので、やはりPOPな印象が強い。
ウエイトも295gなので、まあツアースペックではない。
最近のVOLKL系の特徴なのだが、フレーム部に突起というか
切り替えしが多い。
このラケットも、オレンジの部分が少しエッジが立って盛り上がっている。
これが性能にどのように寄与するのかは疑問はあるが、
デザイン的なアクセントとしては悪くない。
個人的にはデザインが複雑になると、しなりや強度に
クセが出そうな気がしてあまり好きではないのだが、
今のテクノロジーでは、そんなことは無いのだろう。
フレームサイドにはDNXテクノロジー搭載。
何でも新たなカーボン素材によるものらしいが、長くなるので省略。
さて、打ってみた感じは、軽い! 飛ぶ!。
やはりフェイスサイズどおりに反発は良い。
とはいえ、ぼやけた感じは無い。
それなりに芯の感じられる打球感である。
特に気に入ったのは、面ブレが小さいこと。
フェイスセンターを若干外れても、フェイスが暴れない。
その分、ショットの威力が落ちにくいような気がした。
これは、ネットプレーにおいても同様で、
ボレーの深さのコントロールにおいては強みになる。
このあたりが、DNXテクノロジーなのか?(よく分からない)
ただ、若干軽量ということもあり、自らハードヒットしていくには
少し物足りなさは否めない。
やはり、相手のパワーを利用して、効率的にスピードを出すのが
このラケットの特性を生かしたプレーなのかもしれない。
スピンの掛かり具合は悪くない。
ワタクシ好みの、「ストリングに引っ掛かる感じ」でスピンがかかる。
これはスライスサービスでサイドを狙ったり、
セカンドサービスで、ヘビーにスピンを掛けたい時に
フィーリングを掴みやすい。
基本的には難しくないラケットである。
腕力に自信の無い女性でもじゅうぶんに使えると思う。
ベッカーの豪腕なイメージに捉われずに、
ぜひ試してもらいたい1本。