草ジャッジ その3
で、ジャッジの話の続き。
テニスでは、プレー中に相手を威嚇するような
言動や野次は無い。(はず)
ワタクシ、長年テニスに携わっているので、
雑音も騒音も野次も無くプレーに集中できるのが、
スポーツとして標準の姿だと思っているところがある。
しかし、「プレー中はお静かに」的な競技ばかりではない。
野球やサッカー、その他多くのスポーツは、プレー中も
様々な声が飛び交っているし、むしろテニスやゴルフのほうが
珍しい部類に入るのかもしれない。
草野球もたくさんの声が飛び交う。
「リ~、リ~!走れ!」
「牽制注意だよ~!」
「来た!振れ!」
まあ、この程度は普通だ。
問題はこんなパターン。
「おいお~い!ボールかぁ?」
「ええっ?アウト?!」
「辛いなぁ、審判!」
どうやら言ってる本人もジャッジを変えてやろうと
思っているわけではないようだ。
野球においてはこの程度は標準というか、
賑やかしとか景気づけのレベルらしい。
また、キャッチャーはテクニック的にこんなことを叫ぶ。
「よっしゃぁ!ナイスボール!」
微妙なコースにボールが来た時に、ストライクを誘うのだ。
慣れていない審判などは、この声を聞くと、
ついストライクと言ってしまいそうになったり、
ジャッジに迷ってしまったりする。
もちろん、趣味の草野球だから、相手を罵倒するような野次は無い。
(味方からは「コラァ、何しとんねん!」など、野次飛びまくりだが。(苦笑))
基本は和気藹々なのだ。
しかし、フォアボールが絡むような場面では、
ジャッジによっては微妙な空気になることがある。
そこで、「おいおい!審判厳しくないかぁ!」などの声が出ると
ワタクシ的にはかなりのプレッシャーがかかるのだ。
この声による駆け引き、テニスマンのワタクシにとっては
いまだにかなりの違和感がある。
確かにチームスポーツだから、全員が押し黙って
静かに試合が進行したら怖いものがある。
連携プレーなどの意思疎通も出来ないだろうし、
きっと、そのへんが境界なんだろう。
なるほど、競技によって随分違いがあるものだ。
そんなことを思いつつも、よく考えてみたらテニスでも
駆け引きがまったくないとは言えないことに気づいた。
次回はようやくテニスの話だ。