戦闘準備
最近、野球場の確保が難しくなってきた。
やっぱり春と秋はシーズンらしく、予約電話がまったく繋がらない。
ネットでの抽選もなかなか当たらなくなってきた。
困ったものだ。
さて早朝、野球チームの練習。
試合ではなく練習日だ。
この日のテーマはバッティング。
とにかく貧打の我がチーム、いくら守りを頑張っても
点が取れなきゃ勝てるわけが無いってことで、
バッティングを鍛えようってことになった。
かくいうワタクシもなかなか打率が上がらない。
ピッチャーだから打てなくてもしかたないってのは、
どうやら草野球には当てはまらないようで、
見逃し三振なんかした日にはメチャクチャ怒られる。
だいたい、こんな細い棒切れにボールが当たるほうがおかしいのだ。
ラケットだったら、いくらでも当ててやるのに。
(開き直り)
ということで、練習開始。
最初の5球はフリーバッティング。
ピッチャーは打ちやすいボールを投げてあげる。
6球目からは真剣勝負。
5人チームを3チームつくり順番に攻撃。
残りの2チームが守備。
もちろん点数も数えるというルール。
練習開始。
ピッチャーのワタクシ、打ちやすいボールを慎重に投げる。
規定打球をこなして真剣勝負。
カキ~ン!
1球目、いきなりホームランを浴びた。
今まで打ちやすいボールを投げていた感覚をそのまま引きずって、
何の気なしにど真ん中に某球を投げてしまった。
完璧に切り替えミスだ。
バッティングも上手く、飛距離も出る選手なのは
チームメイトだから分かっていたはずなのに、
気持ちも技術も戦闘態勢に入っていなかった。
最近、テニスの練習をしていてもよく感じる。
時間が無くてバタバタとコートに入り、試合をしても
最後までかみ合わずに終わることが多い。
気持ちも体も戦闘態勢に入っていかないのだ。
早めに会場に入り、じゅうぶんにストレッチをして、
ショートラリーからゆっくり体の動きを確かめながら、
徐々にペースを上げ、体を温め、気持ちをつくる。
時間を掛けて準備をすれば、まあそれなりのプレーになる。
クリス・エバートは、しつこいほどにじゅうぶんな準備体操をし、
練習相手がウンザリするほどにウォーミングアップをしたそうだ。
昔、マッケンローの練習を見たが、コーチが出したボールを
球種・コースを確かめながら、丁寧に打っていた。
当たり前だが、トッププロは真剣かつじゅうぶんな準備をする。
この当たり前はすべてのレベルにおいて重要。
練習だからと気を抜いてはいけない。
気を抜いているつもりは無くとも、頭のどこかに
「練習だし」という甘えがあってはいけない。
試合と同く集中力を高めていく手順をしっかり踏むことだ。
そして、戦闘態勢に向けて集中することだ。
序盤で集中出来ないと、試合の最後まで散漫さを引きずることになる。
体も心もいきなりトップギヤに入れることは難しい。
じゅうぶんな準備、そして集中だ。
そんなことが年齢とともに、さらに大事だと思う今日この頃。