HEAD MG RADICAL OS インプレ!
今年最後のテニスかなぁ。
数ある試打ラケット、そろそろ試打していない機種も無くなってきた。
さてと、今日は何を使おうか。(いい加減、自分の持てよ!)
ふと、目についたこれ
そういえば、これはあまり使ってなかった。
このOS(オーバーサイズ)ってところがミソ、
というか、見逃しがちなところ。
ワタクシ、あまりオーバーサイズが好みじゃない。
今までもこのフェイスサイズで使ったのはプリンス グラファイトくらい。
どうにも大味な感じがして、ちょっと敬遠気味だったのだ。
新製品の発表試打会でも、まず手にするのはミッドプラスサイズ。
オーバーサイズはあまり真剣に打たなかった。
ということで、オーバーサイズもしっかり使ってみようと思ったわけ。
HEAD MG RADICAL OS
フェイスサイズ 107平方インチ
ウエイト 約295g
フレーム厚 21mm(フラットビーム)
全長 27.0インチ
ストリングパターン 18×19
HEADのMG(マイクロジェル)シリーズは、今までのテクノロジー、
LM(リキッドメタル)やFXP(フレックスポイント)と比べるとかなり硬質な打球感。
いや、硬質というよりも、乾いた打球感と言ったほうがピッタリくるかな。
なんというか、剛性がアップした感じがします。
ということは、オーバーサイズでも、それほどフレーム(フェイス)が
よれる感じは無いのかなと期待。
オーバーサイズの弱点は、やはりこのフェイスのたわみと
オフセンターでヒットした時のフェイスのブレだと思うのです。
これが素材によってどこまで軽減されているかがポイント。
なぜならワタクシ、オフセンターでヒットすることが非常に多い。
なんつったって、得意技は「フレームショットトップスピンロブ」ですから。
またこれが、見事に入るのよ。
ダニエルには、「トミースペシャル、出たね!」と言われます。
命名ありがとよ。
最近の流行りのせいだけでなく、もともとラジカルはフェイスが横に広い。
このラジカルも、かなり幅広な感じ。
やっぱりセンター外したらブレるのかなぁ。
いざ試打。
新たなテクノロジー、MGのせいでしょうか。
やはりフェイス部のフレーム剛性は高くなっている気がします。
オフセンターヒットでフェイスがブレるのはある程度しょうがない。
ただ、フェイス部のフレームがたわむような感じは無い。
このあたり、確実に進化している感じ。
素材で随分と違うんだなぁと実感。
打球については、やはりスピンが掛かりやすい。
どうしたって、ミッドプラスのようにフラットドライブ系よりも
スピン量が多くなってしまう。
ただ、これは仕方が無い。
このフェイスサイズでフラットで叩いて、コートの中に収め続ける自信は無い。
やっぱりフェイスが大きい分飛ぶので、スピンで調整することになります。
打球も打ち出し感が硬質で、ボールがどんどん伸びていく感じ。
で、スピンをかけた分、ベースライン付近でストンと落ちる。
もしかすると、巷で流行のエッグボールを打つのには
オーバーサイズのこのラケットが適してるんじゃないかと思うほど。
ただし、フェイスに乗せるイメージで打ちたいバックハンドスライスなんかは、
今ひとつフィーリングが出せなかった。
フェイスにググっと粘って乗せる感じが出しづらい。
まあ、この辺のフィーリングは、どちらかに振るしかないわけで、
今回のMGは「乗せる系」じゃないってことです。
ひと通り打ってみて、オーバーサイズといっても
あまり大味じゃなくなったなというのが感想。
じゃあ、オーバーサイズを使うかと聞かれれば、個人的にはNO。
ただし、フェイスの剛性が高いことで、じゅうぶんにシビアな状況に
対応出来るモデルになっているのは間違いない。
しっかりスピンをかけて振り切りたい方に使って欲しい1本。