ポイ捨て
最近、テニスブログっぽくなってきた。
よ~し、いいぞ。
昨日、会社の近くの道路を自転車で走っていたら、
前から歩いてきた60歳くらいのオジサンが、
吸っていたタバコを2mくらい先に投げて、
通り過ぎるタイミングで足で揉み消していった。
このあたり一帯は路上喫煙禁止区域だ。
近所のホテルの従業員口に向かっていったから、
おそらく、このあたりのルールも知っているだろうに。
いつも思うのだが、マナーとかモラルって年齢は関係無い。
タバコを投げ捨てて揉み消したオジサンもいい歳だ。
むしろ、年配の方のほうが、タバコなんかのマナーは
ひどいような気がする。
タバコを空けて、包装されているパラフィン紙(?)や
銀紙をそのまま投げ捨てたりする人もいる。
たぶん、昔はタバコの投げ捨てとか普通だったのかもしれないが、
そのへんにゴミを捨てるなんてのは、親の教育か。
昔、工事現場のアルバイトをしたことがある。
学校の体育館の基礎工事、ビルの基礎工事とか。
一緒に働くおじさんたちは、無骨な感じの人が多かったけど、
学生のワタクシにもすごく親切だった。
社会勉強という意味でも非常に良かった。
ひとつ、ビックリしたことがある。
いくつか行った工事現場、どれも基礎工事。
砂利を敷き、転圧機で平らにし、基礎型の中に
大量のコンクリートを流し込む。
正直、重労働である。
だから、マメに休憩を取らないと持たない。
(休憩ってのは、体が持たないから取るのだ
ということが、このとき分かった)
その時、糖分というかカロリーを摂るためか、
缶コーヒーを良く飲む。
問題はその後だ。
休憩が終わり、飲み終わった缶を
みんな、基礎の砂利の中に投げ捨てるのである。
これから大量のコンクリートを流し込むとはいえ、
基礎の中にそのまま缶をすてるなんて・・・
ワタクシには理解出来ない光景だった。
当然、それらの現場では、缶だけでなく、吸っていたタバコも
そのまま基礎の枠の中に捨てていた。
恐ろしく昔の話なので、今はこんなことはないのかもしれないし、
たまたまワタクシが行った現場だけそうだったのかもしれない。
ただ、自分の「ものづくり」の現場にゴミを捨てる感覚が
正直、理解できなかった。
別に悪気も罪悪感もなさそうに見えたその行為は、
ワタクシには、仕事へのプライドが無いように見えた。
最近は、タバコが吸える場所が減ってきた。
喫煙者は大変だと思う。
ワタクシはタバコを吸わないが、昔は吸っていた。
”~後の一服”が美味いのも知っている。(今は思わないが)
ただ、投げ捨てはダメだし、ルールは守らないと。
タバコを投げ捨てたオジサン、あのホテルの従業員だとしたら、
働く仲間がその歩道も掃除するんだと思う。
オジサンは掃除しないのか?
掃除なんかしないくらい、偉い人なのか?
でも、偉かろうが下っ端だろうが、ダメなものはダメ。
そういえば昔、お付き合いをしていた女性と
スーパーに行った時のこと。
カゴにあれこれと入れて、レジ近くに着いたとき、
「やっぱり、これ要らない」と、彼女が棚に商品を戻した。
まったく関係の無い商品を、目の前の棚に戻した。
ワタクシが、「ここじゃないよ。ちゃんと戻さないとダメだよ」と言うと、
「いいんだよ。直すのが店の人の仕事だから」と言い放った。
それが原因ではないが、こんなことが象徴するような行動が多く、
お付き合いは長く続かなかった。
やっぱり、モラルとか常識が無いと。
これじゃテニスブログじゃないってことで、
無理やりテニスにつなげてみる。
テニスって、相手への気遣いとか、マナーとか、
そんなことが要求される素晴らしいスポーツだと思う。
ところが、それが出来ない人が多いのも事実だ。
最近は公営コートに行くことが少ないけど、
周りを考えず、メチャクチャなマナーの人も少なくない。
最初に教えてくれる人も、注意をする人もいないのだろう。
相手と周囲を思いやる、コートも小さな社会、
そんなテニスの根幹を成す文化も大切にしたいと思う。
タバコの投げ捨てから、そんなことを思った。