2011年03月17日
防災とか、エントリーとか。
東日本大地震、いまだ状況は好転しない。
とにかく明るい話題をと思うが、
地震の対応で一日が過ぎていくので、
他の話題に行き着けないのが正直なところである。
今回の地震では色んなことを教わった。
ワタクシ、以前に書いたとおり、
マンション街区全体の防災委員会の委員長である。
もちろん、自ら志願して就任したわけではなく、
抽選で当たってしまった管理組合の理事から、
さらに抽選で当たってしまった棟別防災委員になり、
極めつけに、今期はワタクシの棟が街区全体の防災委員長を
出さなければならないという、なんとも言えない経緯の末である。
そして就任し、引継ぎをしたばかりで、これから防災委員会として
具体的に動き出そうという矢先に今回の地震である。
マンションにはすでに立派な防災マニュアルがある。
組織図もある。
防災用品も非常食の備蓄もある。
しかし今回、それらがほとんど機能しないことが分かった。
そもそも、地震はワタクシがどこにいようが起こる。
平日の午後はマンションにいないからカンベンしてねと言っても
そんなお願いは聞いてくれない。
今回の地震が起こった午後なんてのは、
ほとんどの人が仕事に出ている時間である。
その場にいないのに、何らできるわけが無い。
防災細則には、「発生時、初期避難指示は防災委員長が発令する」
とあるが、その場にいないし、高層ビルの中で自分の身を守るのに
必死な状態で避難指示など出せるわけがない。
揺れがおさまっても、エレベーターは停止。
32階を階段で下りなければならないし、
自宅に帰り着くのも困難な状況である。
電話も繋がらないので、指示を出すどころか、
家族の安否さえ分からない。
ようやく家族の安否が確認出来ても迎えにも行けない。
同時進行で、Ken'sのお客様とクルーの安否確認、
次には各施設の被害状況確認をしなければならない。
そして、その対応は今も続いている状況だ。
あわせて、震源地が実家の近くだったので、
親や親戚の安否がまったく分からない。
かろうじて一通だけメールが返ってきたが、
刻々と変わる状況の中、音信不通で安否情報が途絶えた。
それだけのことを抱えながら、マンションの防災委員会の
動きを取るのは正直厳しい。
というか、やりようが無かった。
次の日も仕事関係の対応に出かけなければ無かったので、
朝のうちに管理組合の理事長さんに電話をした。
理事長さんは職場におられた。
取り残されたたくさんのお客様を勤務している商業施設に泊め、
徹夜でそのお世話をしていたとのこと。
この先、いつ帰れるか分からないという。
マンションの破損状況や街の様子を報告し、
とりあえずライフラインも復旧しているし、
バタバタと人が死んでいるようなパニック状態でもないので、
まずは必要な情報を管理センターから収集し、
流してもらいましょうということになった。
その後、全棟の理事の方々のメールを流し、
何か問題があれば情報をいただきたいと伝えた。
実際、この段階ではその程度しか出来なかった。
明朝、日曜ではあったが、仕事関係の対応に
出なければいけなかったので、管理センターが開くのを待って、
何か情報が無いかと訪ねてみた。
そこでたまたま会った別棟の理事の方に言われた。
「あなた、なんなの?!誰!」
「私は防災委員をやらせてもらっています」
「防災委員て、なにかやったのか?!
初期避難誘導はしたのか?!
防災細則、読んでるんだろ?!
誘導発令は防災委員長がするって書いてあるだろ!
何もしてないじゃないか!」
「申し訳ございません・・・」
「何の防災委員なんだ!ったく!」
その場で揉めるのもなんだと思い、
ひたすらお叱りを受け、謝ったのだが、
なぜそんなふうに罵倒されるのか納得がいかなかった。
その場にいないのに、避難誘導など出来るわけが無い。
まずは自分の命を守るので精一杯だったし。
その後は電話も繋がらず、帰宅もままならない。
家族の安否も分からない。
親の安否も分からない。
お客様と仕事仲間の安否も分からない。
そんな中でもマンション全体を守れと言うのだろうか。
しかし、その方が言うのはそういうことなのだろう。
そこまでの物言いであったし。
自分の命よりも、家族の命よりも、お客様や仲間の命よりも
まずは防災委員としてマンションを守れというのは、ワタクシには無理だ。
ホント、申し訳ないけど。
罵倒されながら、
「これは防災委員はもはや輪番制のボランティアの範疇を超えているな」
と思った。
そして、
「そういうあなたにこそ、ぜひご担当いただきたい。
きっといつ地震が起こっても良いように毎日家にいて、
住民ために自分の命も家族も投げ出してくれるのでしょうから」
とも思った次第である。
これが理不尽なのかどうか、ワタクシには分からない。
ただ、ワタクシの基準の中での優先順位は、
「自分(が助からないと何も出来ない)~目の前の人(困っていたら)
~家族~仕事関係(お客様・仲間)~・・・・そしてマンション」
である。
ワタクシの考えがとんでもなく無責任なのかもしれない。
難しいところである。
いずれにしても、もっと現実レベルでの危機管理体制を構築しなければと思った。
それが今後の防災委員会の仕事だと思う。
今回の件でワタクシが解任されなければだけど。
イカンイカン、愚痴になってしまった。
少しだけでも、楽しい話題を。
Ken's AllstarClassic2011のエントリーがほぼ出揃った。
今回もシングルスとダブルスを行う予定なのだが、
思いの他、シングルスのエントリーが多く、
本戦当日ばりの予選会を行うことになりそうだ。
今日明日には最終エントリー情報をアップできると思うので
ぜひ覗いていただければと思う。
一部から、「Maltさんもシングル予選に出ますね!」と
非情なプレッシャーが掛かっているのだが、
予選を戦うのも練習になっていいのかななんて思ってもいる。
(勝ち抜けるつもり無しかいっ!)
とにかく明るい話題をと思うが、
地震の対応で一日が過ぎていくので、
他の話題に行き着けないのが正直なところである。
今回の地震では色んなことを教わった。
ワタクシ、以前に書いたとおり、
マンション街区全体の防災委員会の委員長である。
もちろん、自ら志願して就任したわけではなく、
抽選で当たってしまった管理組合の理事から、
さらに抽選で当たってしまった棟別防災委員になり、
極めつけに、今期はワタクシの棟が街区全体の防災委員長を
出さなければならないという、なんとも言えない経緯の末である。
そして就任し、引継ぎをしたばかりで、これから防災委員会として
具体的に動き出そうという矢先に今回の地震である。
マンションにはすでに立派な防災マニュアルがある。
組織図もある。
防災用品も非常食の備蓄もある。
しかし今回、それらがほとんど機能しないことが分かった。
そもそも、地震はワタクシがどこにいようが起こる。
平日の午後はマンションにいないからカンベンしてねと言っても
そんなお願いは聞いてくれない。
今回の地震が起こった午後なんてのは、
ほとんどの人が仕事に出ている時間である。
その場にいないのに、何らできるわけが無い。
防災細則には、「発生時、初期避難指示は防災委員長が発令する」
とあるが、その場にいないし、高層ビルの中で自分の身を守るのに
必死な状態で避難指示など出せるわけがない。
揺れがおさまっても、エレベーターは停止。
32階を階段で下りなければならないし、
自宅に帰り着くのも困難な状況である。
電話も繋がらないので、指示を出すどころか、
家族の安否さえ分からない。
ようやく家族の安否が確認出来ても迎えにも行けない。
同時進行で、Ken'sのお客様とクルーの安否確認、
次には各施設の被害状況確認をしなければならない。
そして、その対応は今も続いている状況だ。
あわせて、震源地が実家の近くだったので、
親や親戚の安否がまったく分からない。
かろうじて一通だけメールが返ってきたが、
刻々と変わる状況の中、音信不通で安否情報が途絶えた。
それだけのことを抱えながら、マンションの防災委員会の
動きを取るのは正直厳しい。
というか、やりようが無かった。
次の日も仕事関係の対応に出かけなければ無かったので、
朝のうちに管理組合の理事長さんに電話をした。
理事長さんは職場におられた。
取り残されたたくさんのお客様を勤務している商業施設に泊め、
徹夜でそのお世話をしていたとのこと。
この先、いつ帰れるか分からないという。
マンションの破損状況や街の様子を報告し、
とりあえずライフラインも復旧しているし、
バタバタと人が死んでいるようなパニック状態でもないので、
まずは必要な情報を管理センターから収集し、
流してもらいましょうということになった。
その後、全棟の理事の方々のメールを流し、
何か問題があれば情報をいただきたいと伝えた。
実際、この段階ではその程度しか出来なかった。
明朝、日曜ではあったが、仕事関係の対応に
出なければいけなかったので、管理センターが開くのを待って、
何か情報が無いかと訪ねてみた。
そこでたまたま会った別棟の理事の方に言われた。
「あなた、なんなの?!誰!」
「私は防災委員をやらせてもらっています」
「防災委員て、なにかやったのか?!
初期避難誘導はしたのか?!
防災細則、読んでるんだろ?!
誘導発令は防災委員長がするって書いてあるだろ!
何もしてないじゃないか!」
「申し訳ございません・・・」
「何の防災委員なんだ!ったく!」
その場で揉めるのもなんだと思い、
ひたすらお叱りを受け、謝ったのだが、
なぜそんなふうに罵倒されるのか納得がいかなかった。
その場にいないのに、避難誘導など出来るわけが無い。
まずは自分の命を守るので精一杯だったし。
その後は電話も繋がらず、帰宅もままならない。
家族の安否も分からない。
親の安否も分からない。
お客様と仕事仲間の安否も分からない。
そんな中でもマンション全体を守れと言うのだろうか。
しかし、その方が言うのはそういうことなのだろう。
そこまでの物言いであったし。
自分の命よりも、家族の命よりも、お客様や仲間の命よりも
まずは防災委員としてマンションを守れというのは、ワタクシには無理だ。
ホント、申し訳ないけど。
罵倒されながら、
「これは防災委員はもはや輪番制のボランティアの範疇を超えているな」
と思った。
そして、
「そういうあなたにこそ、ぜひご担当いただきたい。
きっといつ地震が起こっても良いように毎日家にいて、
住民ために自分の命も家族も投げ出してくれるのでしょうから」
とも思った次第である。
これが理不尽なのかどうか、ワタクシには分からない。
ただ、ワタクシの基準の中での優先順位は、
「自分(が助からないと何も出来ない)~目の前の人(困っていたら)
~家族~仕事関係(お客様・仲間)~・・・・そしてマンション」
である。
ワタクシの考えがとんでもなく無責任なのかもしれない。
難しいところである。
いずれにしても、もっと現実レベルでの危機管理体制を構築しなければと思った。
それが今後の防災委員会の仕事だと思う。
今回の件でワタクシが解任されなければだけど。
イカンイカン、愚痴になってしまった。
少しだけでも、楽しい話題を。
Ken's AllstarClassic2011のエントリーがほぼ出揃った。
今回もシングルスとダブルスを行う予定なのだが、
思いの他、シングルスのエントリーが多く、
本戦当日ばりの予選会を行うことになりそうだ。
今日明日には最終エントリー情報をアップできると思うので
ぜひ覗いていただければと思う。
一部から、「Maltさんもシングル予選に出ますね!」と
非情なプレッシャーが掛かっているのだが、
予選を戦うのも練習になっていいのかななんて思ってもいる。
(勝ち抜けるつもり無しかいっ!)
投稿者 Malt 05:30 | コメント(0)| トラックバック(0)
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