Babolat PURE DRIVE インプレ!
最近、暑いんだか涼しいんだか、面倒な陽気だ。
汗だくになったり、なんだか喉が痛くなったり、体調も変な感じ。
皆様、体調管理にお気をつけください。
さて、インプレである。
巷で今一番売れているらしい、これ。
Babolat PURE DRIVE
■フェイス 100平方インチ
■ラケット長 27,0インチ
■フレーム厚 23.0~26.0mm
■バランスポイント 320mm
■重さ 300g
■ストリングパターン 16×19
■価格 33,600円
バボラの名を世に知らしめてたフラッグシップモデルである。
特にロディックの使用モデルとしての印象が強いが、
一般プレーヤーにも愛好者が多いのが特徴だ。
ワタクシ個人的には、ロディックがピュアドライブを
使っているのがどうもにも解せないというのが正直なところ。
一般プレーヤーの使用率が高いことでも分かるように
どちらかと言うと飛び系のこのラケット、
ロディックのパワーにはマッチしないんじゃないかと思っていた。
実際、試打をしても結構気持ち良く、楽にボールが飛んでいく。
やはりロディックの片腕にしては、フレームがオーバーパワー
なんじゃないかと思うのだが、長きに渡り使用しているところを見ると
彼なりのセッティングがあるのだろう。
(ロディックのセッティングには詳しくない)
プロも一般プレーヤーも使えるモデルという
新たな道を切り開いたのが、このピュアドライブ。
以降、多くのメーカーが対ピュアドライブと思われるモデルを
輩出することになるほどのヒットモデルだ。
そんなピュアドライブが今年5月、色目も鮮やかに進化した。
飛びを感じさせる特徴的なフレーム厚。
フレーム内側のコスメはグラファイト繊維をイメージさせる。
フェイスサイドにはウーファーシステム。
この2つのシステム、打球感が柔らかくなるんだろうか。
この手のラケットに搭載する必要があるのだろうか?
両システムの相乗効果で、打球感がボンヤリしてしまうような気がするのだが。
(いちおう)ツアー系のラケットをチョイスする人たちが、
そういう打球感を好むとも思えないのだが、
逆に言うと、幅広い層の支持を受け続ける要素なのかも。
さて、実際に打ってみた。
硬くなったというか、カッチリした印象を受けた。
前モデルは良く言えばソフト、悪く言うと少しボンヤリした打球感だった。
そんな味付けに振ってしまって、アンディさんもOKなのか?と思うほど、
ソフト路線に走ってしまったように思えたほど。
(もちろん、選手も使うラケットにしてはという意味)
しかし、今度のモデルはしっかり芯のある打球感と
ピュアドライブの特徴である飛びのバランスが取れている。
コアテックスシステムの効果も適度で、打球感という
貴重な情報が必要以上に殺されることは無い。
コクッという芯のあるくわえ込みの後、
しっかりボールにパワーを加えてくれる。
フレーム重量も重すぎず、軽すぎずの300g。
そのため、スイングが先走ったり遅れたりの
アジャストを意識的にする必要も無い。
そのへんはヒットモデルたる所以だと思う。
スピンに関してはヘビートップスピンをかけようとすると、
(オフセンターヒットの多いワタクシには)
フェイスのフレーム厚が少し気になるが、
フェルトの引っ掛かりを感じさせながら
キレイに掛かってくれる。
ただし、フラットでズドン!と打つと、
飛びすぎてアウトすることも多くなるので、
やはり適度なスピンが良いんじゃないかと思う。
ボレーはフレームのパワーもあり、
フェイスを合わせれば楽に飛んでくれる。
必要以上に押し出す動作も要らないので、
アングルやドロップの精度も
一番感触の良かったのはサービス。
フラット、スライス、スピンともに
自分のイメージした軌道以上の
ボールが飛んでいったように思う。
どうしても、ロディックのイメージが
頭にあるからなのかもしれないが、
それもプロ使用モデルの恩恵だろう。
(使えるものは何でも使うのが良いのだ)
実際、相手をしてくれた柄田コーチからも、
「サービスの伸びがスゴイです」とのコメントだった。
(とっとと終わらせたかっただけかもしれないが)
やはり、バランスの取れたオールラウンドモデル
であることは、歴代変わりが無い。
打てば打つほどに、ビッグセールスに納得のモデルである。
1世代前の芯の通った感触を取り戻したピュアドライブ。
前モデルに違和感があった人も戻ってきて間違いない。