tennis365.net テニス365ブログ 新着記事を読む ]    [ テニス365 ホームショッピングニュースログイン ]

ためにならないブログ テニススクールスタッフ奮戦記

「ためにならないブログ」は新しいブログに引越しました。

新しいブログを見る
これからは新しいブログを更新していきますので、お気に入りの登録をお願いします。

ためにならないブログ

テニススクールスタッフ奮戦記

Malt
<<  2007年 7月  >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
最近の記事
引っ越しました…とか…
09/20 22:56
7とか、iBooks…
09/20 05:30
崩壊中とか、掛からな…
09/19 05:30
月別アーカイブ
このブログサービスは「テニス365 テニスブログ」で運営しています。テニス365会員なら無料でご利用・作成いただけます。






台風の思ひ出

世間はせっかくの三連休なのに台風とは。

九州地方は被害が大きかったようで、
心よりお見舞い申し上げます。


実はワタクシ、台風の被害にあったことがありまして・・・

学生時代、関東に出て来て初めて住んだアパートは、
「6畳+4畳半+トイレ+キッチン+風呂=3万5千円/月」
という、当時にしてもかなりお得なところ。

駅からはちょっと遠かったけど、風呂無し覚悟だったのに
この家賃で風呂付きってのに飛びついた。
川沿いで日当たりも良かったのが気に入った。

実はこの川沿いというのが家賃の秘密というか、
問題だったみたい。


夏も終わりかけたある日の午後のこと。
台風が近づいているようで外はかなりの雨。

夕方から喫茶店のアルバイトなので、ちょっと寝ておこうと
優雅にお昼寝タイム。
(すでに大学にはほとんど行っていない。まだ1年生なのに)

目が覚めてみても、外は雨の音。
こりゃ、自転車じゃバイトに行けないかなと思い、
玄関のドアを開けてみた。
すると、1段高くなっている玄関ギリギリまで、
水がタプタプと来てるじゃありませんか。

まだその時は現実がよく分からず、
「こりゃ、自転車は無理だな」程度の認識。

バイト先の店長に電話して、
 「スミマセン、水が溢れてきたんで歩きで行きます。
  ちょっと遅れてしまうかもしれません」
というと、店長が、
 「お前、家どこだっけ?
     ~
  え?、そこ水没するかも知れないぞ。早く逃げろ!」


「水没」

かなりの緊急キーワードですが、
水没の経験が無いので、その緊急度合いが理解出来ない。

 「はあ・・・そうですか」

なんて、のんきな返事をしている間に、足元が揺れてきた。
なんじゃこりゃ?と思って下を見ると、畳が浮いてきている。

 「店長、畳が浮いてきましたけど」
 「バカ!早く家から出ろ!」

とりあえず、床においてあったものを押入れの上の段に移動。
当時はそれほど家財道具もなかったので、
なんとかすべて押し込んだ。

そうこうしている間に水が足首から膝、
そして腰へとどんどん上がってきた。

こりゃヤバイ、外に逃げようと思ってカッパを着て準備。
部屋の中ですでに腰まで水没しているのに
カッパを着るあたりが、少しパニックになっていたのかも。

何とか玄関のドアを開けて、自転車にまたがった。
自転車は完全に水の中なのに、それにまたがって
逃げようとしているあたりは、完全にパニック状態だったのかも。

当然、水の中で自転車をこげるわけもなく、
自転車での避難は断念。(当たり前)

ふと見ると、玄関が開けっ放し。
戸締りしなきゃと鍵を取り出すも、手が滑って
あわれ鍵はポチャンと水の中へ。
仕方が無いので戸締りも断念。


さて、どうしよう?
そうだ、隣のアイツどうしてるかな?

同じ大学に行ってるという(特に仲がよいわけじゃない)
隣のヤツの玄関を開けて中に入ってみた。

あれ?いないぞ。もうとっくに逃げたか?

部屋の中に入ってみたら、後ろから人の気配が。
押入れの上の段で膝を抱えてた。
泣きそうな顔をして、「もうダメだぁ~」だって。
悪いけど笑っちゃった。


その後も水位は上がり続け、車も完全に水没。
逃げるところも無いので、2階の部屋にお世話になることに。

次の朝、起きてみたらそこは湖。
アパートの周りを消防署(自衛隊かも)のボートが
普通に走ってました。

アパートの階段はさながら船着場。
乾パンと缶詰の五目御飯などの非常食をもらい、
2日ほど避難民生活を送ったのでした。

3日目には随分水もひいて、湖から川くらいになった。
目の前の道路を高そうな鯉が泳いでたっけ。
それを何とか捕まえようとする子供たち。
シュールな世界でした。


完全に水がひいたら、今度は保健所が来て消毒したもんだから
今度は真っ白&消毒臭い。
結局、再びそこに住む気も無くなって、友達の家にしばらく居候。
そこから、ワタクシの引越し癖がスタートしたのでした。



どうやらこの一帯は水が出るので有名なところだったみたい。
誰も教えてくれないんだもんなぁ。
家賃の安さにはこんな理由があったんですね。

安いものには安い理由があるという経済原則と、
パニック時、人間は案外その状況を認めたがらず、
事態を受け入れるのに若干時間がかかるという
非常事態の心理学などを身を持って学んだ貴重な体験でした。

投稿者 Malt 04:35 | コメント(0)| トラックバック(0)
トラックバック
こちらの記事へのトラックバックは下のURLをコピーして行ってください。
コメント
この記事へのコメントはありません。