YONEX RQiS やや真剣試打
Ken’sで最もヨネックスの似合わないワタクシですが、
話題の新製品 RQiSを試打しました。
ワタクシのヨネックス遍歴といえば・・・
高校2年生の頃にカーボネックス。
ウッドをグラスファイバー(カーボン?)で
サンドイッチしてある、当時としては珍しい構造。
独特の打球感だったものの、よく折れました。
そして、大学生の頃にR27。
ナブラチロワのR22全盛時代。
やっぱりR22じゃちょっと柔らか過ぎる。
やっぱハイエンドモデルでしょうってことでチョイス。
ただ、これを使っていた頃、あまり勝率が良くなかった。
以降、テニスに参入してきたブリジストンから、
まだメジャーじゃなくて、しかもやたら高価だった
クナイスルなどなど・・・。
それなりに長いテニス歴のわりに、
ヨネックスはたった2機種だけ。
そりゃ似合わんわ。
さて、試打です。
まずは、RQiS2ツアー
詳しいスペックは、メーカーサイトでどうぞ。
ヒンギスが使っているブラックコスメラケットってこれ?
という噂で持ちきりだと思いますが、
どうやらこれじゃないようですね。
聞くところによると、現在ヒンギスはフィジカル的には
特に問題は無いそうですが、早いラウンドでの敗退が続き、
非常に悩んでいるそうです。
なんとか、現状を打破しようとあれこれトライするなかで、
ラケットも変えているようです。
これは、彼女とヨネックス社との契約の中でも
認められていることで、特に関係が悪化しているわけ
ではないとのこと。
今もヨネックス社から日々新しいモデルのテストタイプを
送り続けているそうです。
この辺の動きというか対応は、ヨネックスは非常に速い。
噂では、選手が「もうちょっと硬く」などのリクエストを出してから
数日で改良版が届くとの話もあります。(しかも海外)
さすが、開発力の日本企業。
余計な話が長くなりました。
試打ですね。
まずはヨネックスらしからぬ、ラウンド形状に近いフェイスと
ホワイトのフレームカラーがなんとなくラケットを大きく感じさせます。
よく言えば、ボールを捕らえやすそうだけど、
悪く言えば、大きな団扇を持っているような大味な印象も。
バランスは特に癖も無く、取り回しは良い。
最近発表されるラケットは、極端な軽量トップライトを
謳わなくなって、ワタクシとしてはウレシイ限りです。
打球感はこのシリーズの狙いである、「しなり感」と
「一瞬くわえてから飛ばす」を良く出しています。
実際、一瞬粘る。
そして、バヒュ~ン!とボールが出て行きます。
まあ、飛びますね。
以前、このブログでも書きましたが、
打球感は今流行りなのか、やはりソフトな感じ。
やっぱり、ピュアドライブにぶつけてるんですかね?
(ヒンギスが試しているのもバボラじゃないかという話もあるし)
カツンとボールを捕らえて、ピシッと引っ掛けてスピンをかける
みたいな完全なツアー系の打球感ではありません。
正直、ワタクシの好みではありませんが、
逆に言うと対象層は幅広いと思います。
ヒューイット使用のRQiS1ツアーと同時発売で、
選手系の難しいラケットとのイメージを持たれるかもしませんが、
ラケット自体のパワーもありますし、そんなに難しいラケットじゃない。
RQS11などよりははるかに簡単だと思います。
女性にも十分お勧めできる1本です。
次に、RQiS1ツアー
いわずと知れた、ヒューイット使用モデル。
このラケットに変えてから、非常に好調なヒューイット。
目論見としては、USオープンで大活躍、
そして発売だったと思うのですが、負けてしまいました。
勝負の世界は難しい・・・。
ワタクシ、RDSシリーズはガチガチでとても使えなかった。
そのRDSから、ヒューイットがパワーを求めて
ようやく変えたというこのモデル。
持った感じは非常にシャープでバランスが良い。
やっぱりツアー系のモデルは美しい。
戦闘アドレナリンが沸いてくるのが分かります。(大げさ)
若干、パワー系になったとはいえ、
やはりバンバン飛んでいくようなモデルじゃない。
RQiS2から持ち替えた一球目。
レシーブをいきなりフレームショットしてしまいました。
(ワタクシ赤面。周囲失笑)
確かに、RDS001のガチガチ感は無いですね。
開発コンセプト通りのしなりもありますし。
もちろん、RQiS2ほどはしなりませんが。
センターを外すとちょっとツライですが、
しっかり振れば、振った分だけちゃんと飛んでいく。
スピンも自分のイメージ通りの量が掛かります。
nSixOneツアーやプレステージほど使いこなすのに
苦労はしないけれど、その人の技量がそのまま出る
ラケットだと思います。
パワーを求めて、RDSシリーズや他社の完全ツアー系モデルから
乗り換えるにはちょうど良いモデルかもしれません。
いやぁ、久しぶりにヨネックスでゲームをしました。
開発コンセプトが明確に感じられました。
さすがヨネックス、開発力もスゴイ。
日本企業の強みですかね。
Ken’s各校に試打があります。
ぜひお試しあれ!