契約
開設しておいてそのままというのもマズイってことで、
無理やり何か書こうと思い、以前の「ため話」を読み返してみました。
安心しました。
たいしたこと書いてない・・・まさに、ためにならない話。
こんなもので良いのかと、勝手に気楽になっております。
で、もうすぐUSオープンがはじまります。
グランドスラムの楽しみのひとつに、選手の使用するラケットやウェアが
新しくなっていたりするのを見つけるというのがあります。
(ミーハーなボクだけでしょうか?すごく気になる。)
先日、驚いたのは、アガシのウェアがナイキからアディダスに変わったこと。
アガシ=ナイキだったのに。
契約金額が折り合わなかったのでしょうか。
それとも、いよいよ引退か?
そういえば、アディダス社がリーボック社を買収したのにも驚きました。
スポーツメーカー世界第2位が第3位を吸収したのですから。
2位と3位の売り上げを足しても、1位のナイキには及ばないそうですが。
ちなみに、用具使用の契約金はウェア契約が一番高額です。
皆さんが高いのではと思うラケット使用契約金はそれほどでもありません。
(と言っても、すごい金額だが)
ラケット契約は大概、基本金+ボーナス制なんですね。
「グランドスラムで優勝したら+○○○万ドル」みたいな感じです。
ちなみに昔、USオープンでサバティーニが優勝した直後に、
使用ラケットであるプリンスとの契約更新交渉があったそうですが
優勝でドカンと金額が跳ね上がったため、契約は更新されなかったそうです。
その後、サバティーニは日本のヤマハ製ラケットを使用します。
とはいえ、ラケットやウェアを使って、契約金をもらえるのは
本当にトップのひとにぎり。
日本選手でも高額な契約金を叩きだせるのは、
松岡・杉山・伊達さんくらいでしょう。
(彼らをクリニックで呼ぶのも高いです。杉山さんは現役だからまず無理だし。)
あとの選手は、それでウハウハというほどの金額は出ていないはず。
多くの選手は「用具提供+それなりのお金」程度だと思います。
ボク達コーチも皆、メーカーさんから契約をもらっていますが、
もちろん用具提供契約のみです。お金はもらえません。
コネも力も無ければ、それさえ難しいのが現実でしょう。
ボクも駆け出しの頃は、どこのメーカーさんも一切相手にしてくれませんでした。
試合会場で、メーカーさんに「お前、契約してやるよ」なんて言われて
舞い上がっていたら、口だけだったなんてことも何度かありましたっけ。
まあ、スポーツもビジネスですから、それだけ厳しいってことなのでしょう。
テニスも女子ゴルフなみに盛り上がるように頑張らないといけませんな。